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2.開店休業中ののんびり
2.開店休業中ののんびり
『剣帝』ガウル・シーヴァはイケメンだと思っていた。太陽に輝く長い金髪。爽やかな顔立ち、切れ長な藍色の瞳。長身で男とは思えない身体つき。そして、男にはない胸。
そう、ガウル・ジーヴァは女性だった。俺がそのことに気づいたのは、大戦が終わってのことだった。まぁ、向こうからの告白だったが、俺達は少なからず驚いたものだ。
「お前に相談がある。」
「何だ?」
「まぁまぁ、家に入れてくれ。お前にしかできない話だから。」
「しょうがない。俺も今から朝飯だ。その時に聞こう。お前もコーヒーぐらいは飲むだろう。」
はぁ~。とりあえず中に入れて話を聞いてやるか。
「仕事の依頼だから安心しろ♪」
やっぱり入れることをやめてやろうかと思った俺は悪くないと思う。




