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11-3

「可愛くても足はない! 癒し女のおみっちゃん!」

この物語は、クセのある幽霊が国民的テレビアニメになれるようなキャラ文芸的な日常を描く。

「それを拒否する。」

拒否女の乃木子とおみっちゃんの友情の物語である。

「エヘッ。」

エヘ幽霊のおみっちゃんが笑って誤魔化して始まり。


「7000越え!?」

もう白旗を揚げて降参している乃木子たち。

「異世界ファンタジー!? 24時間ポイントが7000超えてる!?」

「ファンタジーランキング9位!?」

「ガタガタ・・・ガタガタ・・・。」

乃木子やおみっちゃんたちの震えが止まらない。

「それに比べ私たちは・・・。」

「ガタガタ・・・。」

他人と自分を比べる劣等感が乃木子たちを襲う。

「私たち・・・ダメな子なんだわ!」

確信にたどり着いてしまった。

「ガーン!」

鳩が豆鉄砲を食ったように銃に撃たれて落ちていく。

「そういえば、連載こそしていないけど、歯科助手を10万字転載投稿した時も、お気に入り4が早々に入って、順調だったわ!? 歯科助手をあのまま連載していれば・・・異世界ファンタジー並みに爆発していたかも!?」

「ということは、まったくお気に入りが増えなかった私たちって・・・ダメな子なんだわ!」

「ガーン!」

恐らく歯科助手にも負けたと認めた乃木子たちは、現状から悪い方悪い方へと向かっている。

「それは違う! 違うぞ!」

その時、どこからか声がする。

「乃木将軍!?」

現れたのは乃木神社に祀られている乃木将軍であった。

「どこが違うのよ!? 私たちはダメな子なのよ!? シクシク。」

涙を流し悲しがる乃木子たち。

「本当にダメなのは作者だ! 5万字の駄文が冒頭にあって、読者が物語として読んでくれるはずがない! だから本当に悪いのは作者だ! 君たちが、妖怪・あやかしが悪い訳じゃない!」

「おお!!!」

乃木将軍のお言葉は事実であり、乃木子やおみっちゃんたち妖怪・あやかしに勇気を与える。

「そうだ! 私たちは悪くない!」

「そうよ! 編集してリベンジするべきだわ!」

妖怪・あやかしたちは再び立ち上がることを誓う。

「タイトルは・・・逆襲の乃木子でどう?」

「いやいや。この作品のタイトルは私なんだから、帰って来たおみっちゃんでしょ?」

「それを拒否する。」

「やっぱり怪獣・ロボット・妖怪・あやかしはダウントレンドだから、妖怪アイドル餓ッ鬼ーのラブコンサートの方がいいわよ。響きが違う。いいわ!」

「あの・・・私、お汁粉ちゃんの5分お料理クッキングにしませんか? グルメ作品は流行してますよ。」

「はい! はい! 百目の着ぐるみパジャマに着替えたらがいいと思います!」

「あなたはコンビニ店員でいいの!」

「そんな・・・。」

「華麗な青山霊子の税金でゴージャス生活の、青山霊子でございましたにしときましょうよ。」

「税金泥棒!」

「キャア!?」

好き勝手を言って盛り上がっている妖怪・あやかしたち。

「それも違う。」

「おろ?」

乃木将軍が制すると、妖怪・あやかしはキョトンとする。

「望みも無いが、キャラ文芸参加中だし、それに・・・。」

「それに・・・!?」

「好調な異世界ファンタジーに全力を注ぐと共に、2月のお仕事コンの構想を練らなければ、ここと同じような過ちを繰り返してしまう。」

「ガーン!」

乃木将軍の言葉にショックを受ける妖怪・あやかしたち。

「私たちはダメな子です! ウエエエエエエーン!!!」

妖怪・あやかしたちは大声で周囲の目も気にせずに泣き出した。

「エヘッ。」

最後もおみっちゃんが笑って誤魔化して終わり。


つづく。

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