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11-2

「可愛くても足はない! 癒し女のおみっちゃん!」

この物語は、クセのある幽霊が国民的テレビアニメになれるようなキャラ文芸的な日常を描く。

「それを拒否する。」

拒否女の乃木子とおみっちゃんの友情の物語である。

「エヘッ。」

エヘ幽霊のおみっちゃんが笑って誤魔化して始まり。


「それにしても異世界ファンタジー強いな。」

乃木子は自分たちが現代ファンタジーなのを恨んだ。

「こっちが300ポイント前後なのに、向こうは2500ポイントを超えたよ。」

「すごい差ですね。エヘッ。」

「そこ、笑う所じゃないから。」

軽くおみっちゃんに注意する乃木子。

「現代ファンタジーが悪いのであれば、私たちが異世界に行くという手もある。」

「でも、調べると妖怪・あやかしの異世界召喚系は腐るほどあり、目新しくないですね。」

「しかし、知らない人には斬新なアイデアなはず!?」

このままではパクリだ。まあ、パクリばっかり溢れている世の中だが・・・。

「一回、死んでみましょうか!?」

「おみっちゃんは、もう死んでるでしょ。」

「そうでした。エヘッ。」

笑って誤魔化すエヘ幽霊。

「結局、書籍化されてるのは異世界ファンタジーばかりだしね。」

「異世界ファンタジーの人間を食べ尽くそうか?」

「餓ッ鬼ー、食べちゃダメ!」

「餓鬼り・・・。」

餓鬼りとは、ガッカリと同義語である。

「はい! 私も意見を言ってもよろしいでしょうか?」

珍しく積極的なお汁粉ちゃん。

「異世界ファンタジーが強いのもありますが、ここの日常モノ的な流れよりも、戦闘ものの方がウケているんじゃないでしょうか?」

「おお!? 確かに30アニメも必ず戦闘シーンを入れてるわ!?」

「去年のアニメ映画で1番売れたやつのテレビ放送、日常モノ過ぎて見なかった!?」

もっともらしいお汁粉ちゃんの意見に心を打たれる乃木子たち。

「ということは、青山霊園、ミッドタウンとヒルズに走らずに、神社仏閣ロワイヤルを行って、戦闘を毎回繰り返していれば読者に受けたということね。」

「はい。日常はカワイイ絵があって許されるのであって、文字だけでは可愛さが伝わらないので不利です。逆に戦闘モノは、ドカーン! バカーン! ギャア!? やられた!? だけで書籍化してる作品が多いですからね。」

「私たちの設定を妖怪・あやかし国盗り物語に変えましょうか?」

「んん~。」

考え込んでしまう乃木子たち。

「妖怪・あやかしって、ファンが少ないのかしら?」

そして一つの結論にたどり着いた。

「エヘッ。」

最後もおみっちゃんが笑って誤魔化して終わり。


つづく。

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