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8-2

「可愛くても足はない! 癒し女のおみっちゃん!」

この物語は、クセのある幽霊が国民的テレビアニメになれるようなキャラ文芸的な日常を描く。

「それを拒否する。」

拒否女の乃木子とおみっちゃんの友情の物語である。

「エヘッ。」

エヘ幽霊のおみっちゃんが笑って誤魔化して始まり。


「ありがとう! みんなのアイドル餓ッ鬼ーです! これからも頑張ります!」

コンビニ桔梗屋の外では餓ッ鬼ーの即席サイン会が行われていた。

「すいません。割り込まないで、列の最後尾に並んでください。」

純粋なお汁粉ちゃんは列の整備に動員された。

「ああ!? 俺に言っているのか!?」

ここで初登場、悪役の武者ドクロさん。もちろん鎧を着たガイコツ。

「ヒイイイイ!? ごめんなさい。すいません。すいません。」

お汁粉ちゃんはひたすら謝って、餓ッ鬼ーに救いお求めて逃げた。

「餓ッ鬼ーさん!? 列に並ばない怖い人がいます!?」

「ええ~。それぐらいなんとかしてよ。」

めんどくさそうな餓ッ鬼ー。

「む、無理です!? 怖過ぎます!? あれですよ!? あれ!?」

「どれよ? ギョ!? ギョギョ!? あれは武者ドクロ!?」

驚きの余り目玉が飛び出る餓ッ鬼ー。

「知り合いですか?」

「違うわよ!? 武者ドクロは評判の悪いお江戸悪徳商会の幹部よ!?」

「なんで、そんな人が!?」

それは簡単、武者ドクロは餓ッ鬼ーのファンだから。

「カワイイ! 生餓ッ鬼ー! 餓ッ鬼のサインをもらうんだ! 記念写真も撮るぞ!」

特にプライベートなので、武者ドクロは悪さをする気はない。

「困った!? どうすればいいの!?」

「こういう時は、乃木子さんとおみっちゃんさんに助けを求めては!?」

「ナイス! お汁ちゃん! そうね! その手があった!」

餓ッ鬼ーとお汁粉ちゃんは手でブロックサインをコンビニの中にいる乃木子たちに送る。

「おいしい! 唐傘お化けの三角ソフトクリームも最高ね!」

コンビニの中では今まで食わず嫌いで妖界のコンビニで買い物してこなかった乃木子が、目新しい商品を次々と試食していた。

「百目ちゃん、どうして唐傘お化け着ぐるみパジャマに着替えようとしているの? しかもアイスクリムメーカーを持って・・・。」

「見てはいけないものを見ましたね!? 今回だけ特別ですよ!」

コンビニ店員のカワイイお化けは面倒臭いので、最初の着ぐるみパジャマの百目から百目ちゃんになった。

「見て下さい! のっぺらぼうの顔ノートとかありますよ! おもしろい! エヘッ。」

おみっちゃんもコンビニの中を見て回って遊んでいた。

「百目ちゃん、新しい商品が来る度に着ぐるみパジャマを着替えなくてもいいわよ。しかもはんぺんも持たなくていいし。」

百目は今度はのっぺらぼうの着ぐるみパジャマに着替え、中にはんぺんを持ち込もうとしていた。

「え!? だって私の見せ場はここだけなんですよ!? 今回だけ特別に着替えるのを許可してください!」

「それを拒否する。」

乃木子とおみっちゃんと百目ちゃんと呼ばれるコンビニ店員のカワイイお化けは、餓ッ鬼ーとお汁粉ちゃんの手信号のブロックサインに気が付かなかった。

「エヘッ。」

最後もおみっちゃんが笑って誤魔化して終わり。


つづく。

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