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6-3

「可愛くても足はない! 癒し女のおみっちゃん!」

この物語は、クセのある幽霊が国民的テレビアニメになれるようなキャラ文芸的な日常を描く。

「それを拒否する。」

拒否女の乃木子とおみっちゃんの友情の物語である。

「エヘッ。」

エヘ幽霊のおみっちゃんが笑って誤魔化して始まり。


「ええ~!? もっとカワイイ服は無いの?」

餓ッ鬼ーはパンケーキを食べに行くために乃木子の家で着替えることにした。

「文句言うなら、パンケーキ屋に行くのを拒否するわよ。いいの?」

「う!? それも困る。」

乃木子と餓ッ鬼ーの神経戦が続く。

「乃木子ちゃん、私、足がないんだけど、どうしよう?」

「ああ~!? 次から次へ問題が!? あ!? おみっちゃんは私に憑りつけばいいじゃない。」

「やったー! 生き返っていいんですね! わ~い!」

「わ~い! なんだか人間の女の子になったみたい!」

「こんな幽霊と餓鬼でいいの・・・?。」

いいみたい。

「そうだ! クリスマスの売れ残りサンタクロース衣装が残ってるから、それを着て行きましょう。」

これを書いた日が12月27日。

「サンタクロース?」

「餓ッ鬼ーは、サンタクロースを知らないの?」

「知らない。だって横文字だもん。」

「サンタクロースっていうのは、お団子とパンケーキが好きな人なんだよ。」

「神ね! きっとサンタクロースは神なのよ!」

「ありがとう! サンタクロース! エヘッ。」

幽霊と餓鬼が天の神に祈りを捧げる変な感じである。

「おまえら自ら浄化されるつもりか?」

乃木子は冷たい目でエヘ幽霊と餓ッ鬼ーを見る。

「着替え終わりました。エヘ。」

「カワイイ! 私、妖怪・あやかしをやめて、人間の女の子になる!」

「どうして私まで!?」

「いいじゃないですか。3人仲良く行きましょうよ。」

「仕方がないわね。こ、今回だけよ。」

拒否女の乃木子が受け入れたのは、実はカワイイ女の子らしくサンタクロース衣装を着てみたかったのだった。

「わ~い! 人間界に遊びに行くぞ!」

「パンケーキ食べ放題!」

おみっちゃんと餓ッ鬼ーは人間の世界に遊びに行く、しかも人間の服を着て。

「おかしい!? 幽霊なのにドキドキしてきた!?」

「私も! 妖怪・あやかしのはずなのにときめいてきた!?」

これからお墓から憧れて見ていた人間界に遊びに行くと思うと興奮が収まらない。

「まさか!? これが恋!?」

「好きだ! おみっちゃん!」

「私もよ! 餓ッ鬼ー! エヘッ。」

抱き合うエヘ幽霊と餓鬼。

「あの・・・行かないなら、パンケーキは要らないのね?」

「行きます! 行きます!」

「飛びます! 飛びます!」

こうして乃木子たちは街に繰り出す。


つづく。

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