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6-1

「可愛くても足はない! 癒し女のおみっちゃん!」

この物語は、クセのある幽霊が国民的テレビアニメになれるような日常を描く物語である。

「エヘッ。」

おみっちゃんが笑って誤魔化して始まり。


「来たぞ! 来たぞ! 青山霊園!」

乃木子とおみっちゃんは青山霊園にやって来た。

「さあ! おみっちゃん! 人魂やお化けと戦って、レベル上げするわよ!」

乃木子は他人事のようにノリノリだった。

「嫌だ。だってお化け・・・怖いもん。」

「おみっちゃんも幽霊でしょ!? 幽霊がお化けを怖がってどうするのよ!?」

「しょうがないでしょ!? 怖いものは怖いんだから!?」

おみっちゃんは自分も幽霊なのにお化けが怖い、カワイイ一面を持っていた。

「それを拒否する。戦え! おみっちゃん!」

乃木子は残酷に嫌がる幽霊を戦わせようとする。

「あの・・・私、戦えないの。」

「どういうこと?」

おみっちゃんはカミングアウトを始める。

「元々、妖怪・あやかしで回復役が見つからなくて、回復専用に創作された幽霊なんです。」

「回復ができるなら、戦えるじゃない?」

おみっちゃんは回復専門の妖怪・あやかしらしい。

「だけど、スキルが耳かきや膝枕しかないので、戦闘中には回復できないんです。」

「なんですって!?」

おみっちゃんは戦闘後の回復専門だった。

「だから私、戦えません。」

「んん・・・。」

おみっちゃんの話を聞いて、乃木子はおみっちゃんに戦闘をさせる訳にもいかないと考え込んでしまう。

「じゃあ、こうしましょう。」

「はい?」

乃木子の考えがまとまった。

「おみっちゃん、戦闘はしなくてもいいわ。」

「本当ですか!? やったー!」

「ちょっと、喜び過ぎかな・・・。」

戦わなくて良いと聞いて喜ぶおみっちゃん。

「でも人魂を集めたり、お化けと仲良くなったりはできるでしょ。」

「それぐらいなら。」

「はい。虫取り網あげるから、これで人魂をたくさん集めてちょうだい。それで地味にレベルアップしていきましょう。」

おみっちゃんに魂を集めさせるミニゲーム的要素ができた。

「分かりました。乃木子ちゃんって、いい人ですね。エヘッ。」

「い、いい人!?」

エヘ幽霊に、乃木子は少し照れ臭かった。

「魂を集めに行ってきます!」

「がんばって! おみっちゃん!」

乃木子とおみっちゃんは仲良しコンビであった。

「ガガガガガ!!!」

その時だった。異様な気配が青山霊園に漂う。

「なに!? この妖気は!? すごいプレッシャーを感じる!?」

「帰ろう!? お家に帰ろうよ!? やっぱり、お墓は嫌だ!?」

気圧される乃木子とおみっちゃんの前に妖怪・あやかしが現れる。

「あれは強敵!? 餓鬼!? なんで、こんなところに!?」

「嫌!? 怖いよ!? 助けて!? お母さん!?」

乃木子とおみっちゃんは絶体絶命の大ピンチ。


つづく。

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