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5-7

「可愛くても足はない! 癒し女のおみっちゃん!」

この物語は、クセのある幽霊が国民的テレビアニメになれるような日常を描く物語である。

「エヘッ。」

おみっちゃんが笑って誤魔化して始まり。


「全国制覇だ!」

「おお!」

おみっちゃんは逃げることを諦めて、逆に、優勝して神社仏閣ロワイヤルを早期に終わらせることに決めた。

「エイ、エイ、オー!」

乃木子とおみっちゃんはやる気に満ち溢れ士気が高揚していた。

「まずは自分の領土の説明をするわね。」

「おお!」

乃木子はおみっちゃんに乃木神社を案内する。

「乃木子の本拠地は乃木神社。乃木神社の社殿のよりひそ橋を渡った先に、学問の神様、吉田松陰先生を祀ってある正松神社。」

「なんか、カワイイね。」

「チュートリアルとか、悩み事相談に来るといいわ。天才軍師、吉田先生がネ申のお告げをくれる・・・はず。」

ここで吉田先生を登場させるべきか悩む。

「次に乃木神社の入り口に赤い鳥居の赤坂王子稲荷神社よ。」

「これも、カワイイね。」

「乃木神社に祀られている乃木夫妻が鳥居好きだったらしいの。」

「へえ~、一層のこと乃木キュート神社とかにすればいいのに。」

インスタ映えする規模の小さい可愛い赤い鳥居がトンネルのようにある。ここでも何か新キャラを登場させるか悩む。

「最後に本拠地である乃木神社!」

隣に、資料館もある立派な神社なのだ。

「おお! やっぱ本殿は一味違うね。」

「さすが! おみっちゃん! 幽霊だけに感じるものがあるのね。ここは乃木将軍夫妻が祀られているの。夫婦円満の御利益があると人気なのよ。」

「結婚したい! 一人で死んでいくのは嫌! 男! 男! 男くれ!」

おみっちゃんは願望が爆発して発狂する。

「そんなおみっちゃんにはこれをあげよう!」

乃木子はお守りを出す。

「これは、よりそひ守。きっと、素敵な彼氏ができるわ。」

「ありがとうございます! 乃木子! 優しい!」

「私はおみっちゃんの幸せを願っているわ!」

乃木子とおみっちゃんの友情は強くなった・・・が独り身に夫婦円満のお守りを渡してもいいのだろうか・・・。

「あと、乃木将軍は陸軍大将で学習院院長だったので、文武両道の神様と言われているわ。」

「偉い方だったんだね。なんまいだ、なんまいだ。」

幽霊のおみっちゃんが乃木将軍の冥福をお祈りするという奇妙な光景である。

「おみっちゃん、あなたも幽霊でしょ。」

「あ、そっか。エヘッ。」

あくまでも、エヘ妖怪・あやかしのおみっちゃんであった。


つづく。


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