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5-5

「可愛くても足はない! 癒し女のおみっちゃん!」

この物語は、クセのある幽霊が国民的テレビアニメになれるような日常を描く物語である。

「エヘッ。」

おみっちゃんが笑って誤魔化して始まり。


「助けて。」

誰かが眠っているおみっちゃんに呼びかける。

「助けて。」

「ん・・・んん・・・。」

永い眠りからおみっちゃんが目を覚ます。

「誰? 私を呼ぶのは?」

おみっちゃんは眠っていたお墓から外に出る。

「あなたなの? 私を呼んだのわ?」

5-1を書き直すのが面倒臭いので、おみっちゃんの追憶。


「困った!」

乃木神社で女子高生の乃木子が困っている。

「うちに所属の妖怪・あやかしもいないし、雇うお金もないし、このままでは寺社仏閣ロワイヤルに参加できない!? う~ん。どうしたものか。」

腕を組んで考え込む乃木子。

「そうだ! 青山霊園に行ってみよう! 妖怪・あやかしの1匹くらいは捕まえられるかもしれない!」

こうして乃木子は青山霊園に向かった。


「これでも心霊スポットなの!?」

乃木子は青山霊園を歩きまくるが、妖怪・あやかしに出会えない。

「近代化した東京のど真ん中で、妖怪・あやかしを見つけるなんて無理よ、絶対に無理!」

乃木子は妖怪・あやかしを探すことを諦め始めた。

「もう、やだ。」

満開の桜の木の下で、乃木子は空を見上げながら寝転がった。

「ああ~、悩み事があると桜もきれいに思えない。」

乃木子は困り果てていた。

「神様! 仏様! バース様! 不幸な神社の娘をお助け下さい! アーメン!」

乃木子の願い事は適当であった。

「助けて。」

困った乃木子は心から助けを求めた。

「助けて。」

そして、乃木子の声は永い眠りに着いていたおみっちゃんに届く。


「ということで、幽霊のおみっちゃんです。」

「おみっちゃんです。よろしくお願いします。」

乃木神社に帰って来た乃木子とおみっちゃん。

「なにをバカなことを言っているの。乃木子。さっさと宿題をしてしまいなさい。」

乃木子の母親には、おみっちゃんの姿は見えなかった。

「そうだぞ。勉強しないと立派な大人になれないぞ。」

乃木子の父親も普通のサラリーマンで霊感は無く、母親同様、おみっちゃんの姿は見えなかった。

「・・・はーい。」

乃木子は父母の反応にガックリする。

「そうよ。これよ。これ。私は幽霊なんだから、見えないのが普通よ。」

逆に、乃木子の両親の反応におみっちゃんは納得していた。

「おじいちゃん、おばあちゃん、神社は乃木子が守っていくからね!」

乃木子の祖父母は亡くなっている。

「なんて健気な乃木子なの。」

乃木乃木子は乃木神社の女子高生宮司であり、神主であり、巫女でもある。

「泣かせるね! クスン。」

もらい泣きするおみちゃんであった。


つづく。

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