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5-4

「可愛くても足はない! 癒し女のおみっちゃん!」

この物語は、クセのある幽霊が国民的テレビアニメになれるような日常を描く物語である。

「エヘッ。」

おみっちゃんが笑って誤魔化して始まり。


「はあ!?」

おみっちゃんは耳を疑った。

「神社仏閣ロワイヤル!?」

「そう。神社仏閣ロワイヤルよ。」

「なにそれ?」

永い眠りに着いていたおみっちゃんは寝耳に水だった。

「神社仏閣ロワイヤルとは、日本で1番の神社とお寺を決める、何でもありの戦いよ!」

神社仏閣ロワイヤルの詳細は決まっていない。

「あの・・・神社やお寺って、由緒正しい所なんですけど?」

おみっちゃんの生きていた時代は神社やお寺は人々に崇められていた。

「由緒正しい所? プップププ、笑っちゃう。」

乃木子は思わず笑ってしまう。

「何がおかしいのよ!?」

「今の時代、神社やお寺は檀家さんが減って収入が減り、生き残るのも大変なんだから!」

これが今日の神社とお寺の現状である。

「なんですって!?」

おみっちゃんは栄華を誇っていた神社やお寺が衰退していることに驚く。

「そこで全国の神社とお寺の組合が考えたのが、神社仏閣ロワイヤルよ。」

神社とお寺の復興。これが神社仏閣ロワイヤルの誕生の理由である。

「で、なぜ、それに私が関係があるのよ?」

おみっちゃんには謎なので首を傾げている。

「それは・・・。」

「それは・・・。」

乃木子の言葉を飲み込んだ溜めに付き合うおみっちゃん。

「神社仏閣ロワイヤルに参加する条件に、各寺社は、自分の自社に所属の妖怪・あやかしで戦うとあるからよ!」

神社仏閣ロワイヤルの詳細が決まった。

「なら、所属の妖怪・あやかしで戦ってよ。」

「うちの神社に所属の妖怪・あやかしはいない。」

「え?」

各寺社は、土地にゆかりのある妖怪・あやかしか、若しくはお金で妖怪・あやかしを雇って参加するのである。

「さようなら~。エヘッ。」

可愛く笑って逃げようとするおみっちゃん。

「待って!? 逃げないで!?」

「嫌だ!? 離して!? お墓に帰る!?」

おみっちゃんに乃木子はしがみつく。

「見捨てないで!? おみっちゃん!? 私たち友達でしょう!?」

暴れていたおみっちゃんの動きがピクッと止まる。

「・・・友達?」

「そうよ。私たちは友達よ。人間の女子高生と妖怪・あやかしの女の子にだって、友情は生まれるのよ!」

「乃木子!」

「おみっちゃん!」

手を取り合う乃木子とおみっちゃん。

「友達なら助けない訳にはいかないわ。」

「ありがとう! おみっちゃん!」

こうして乃木子とおみっちゃんは友達になった。


つづく。

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