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4-9

「可愛くても足はない! 癒し女のおみっちゃん!」


この物語は、クセのある幽霊が国民的テレビアニメになれるような日常を描く物語である。



「上がって来たね。」

おみっちゃんが考え込んでいる。

「どうしたの? おみっちゃん。」

又ちゃんが現れる。

「あ、又ちゃん。」

「どりゃああああああ!? 恥ずかしいから又ちゃんって呼ばないで!?」

ここまではお約束。

「遂に積み重ねて全体1300位代! キャラ文芸は57位になったよ! カクヨ〇より利用者がいるかも!?」

「すごい! 毎日がんばれば、ここまでいけるんだね!」

「ハハハハハ!」

喜ぶおみっちゃんと又ちゃん。

「でも、これより上の順位って、書籍化されてると思われる人ばかりよ?」

「私に出版社のコネはないから不正に順位を上げて上位で固定もできないから、一般素人は50位前後が限界ってことね。」

「もし、30位くらいまでいけたらすごいね。」

「毎日更新していたら、いけるかもね。がんばろう!」

「おお!」

「ハハハハハ!」

これはあくまでも妖怪・あやかしの愉快な日常会話である。


「ハックシュン!? 誰かカワイイ女の子が男前の私の噂をしているな。キラ~ン!」

ぬらりひょんはくしゃみをした。

「してないと思います。」

火車は全否定する。

「なんだと!? 火車! おまえを人事降格させて、不知火を部長に昇進させるぞ! いいのか?」 

「ええ!? お許しください! ぬらりひょん様! 私には妻子供と、住宅ローンがあるんです! どうか部長給のままにしてください! ぬらりひょん様に忠誠を誓います!」

「分かればよろしい。」

お江戸悪徳商会は会社なので上司の命令は絶対なのだ。

「て、いうか。なぜ主役のおみっちゃんは現状報告で、悪役の我々の方がストーリーを考えさせられているんだ!?」

「仕方ありませんよ。作者が素人ですから、できてから投稿でなく、考える所から投稿してますからね。」

「どうりで最近の深夜アニメや小説が全滅しているのが分かる。いい作家がいないんだな。よし! 閃いた!」

「嫌な予感が・・・。」

ぬらりひょんが何か閃いたが、火車に止める権利はなかった。

「私が優良作家になろう。ストーリーテラー、ぬらりひょんだ。ワッハッハー! 楽しくて笑いが止まらん。」

脚本家ぬらりひょんが誕生した。

「どれにしようかな? 願い事が叶うボールを7つ集める妖怪・あやかし冒険モノ、黒の組織と戦う妖怪・あやかしの名探偵モノ、カードが飛び散ってカードを集めるカードキャプターモノ、不老不死や若さを追い求めるモノ、魔王を倒し姫を助けるモノ、とその他だ。どれがいい?」

「全部、パクリでしょう。」

火車はぬらりひょんを切り捨てる。

「わかった。火車、おまえはクビだ。」

「え?」

「会社から出て行け!」

「えええ!? そんな!? お許しください!?」

「知らんな。自分の行いを悔やむがいい。」

「ぬらりひょん様!? お許しください!?」

こうして火車はお江戸悪徳商会をリストラされた。その夜、世間では連続放火事件が起こったのは言うまでもない。

「やっぱり封印されていた妖怪・あやかしが封印が解かれて世の中に出てしまい、全ての妖怪を封印し直すだな。」

結局、ストーリーは妖怪・あやかしモノの定番で決まった。


「57位おめでとう!」

「私たちはやればできる妖怪・あやかしだよ!」

「ワッハッハー!」

おみっちゃんと又ちゃんは祝勝会の最中。

「エヘッ。」

最後は、おみっちゃんが笑って誤魔化して終わり。


つづく。

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