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4話

「絶対? 本当に? 絶対に解けない謎はない! 私が絶対法則をぶち壊す!」


この物語は、性格にクセのある女子高生探偵が登場するライトミステリーである。



「This isは、これは~です。という意味です。」

鈴は英語の授業中である。英語の教師の名前はナンシーさん。

「appleは日本語で何と言うでしょうか? 鈴木さん、答えて下さい。」

「・・・分かりません。」

鈴木鈴、女子高生探偵として有名な彼女にも弱点があった。それが英語である。純和風な鈴には英語が、どうしても身につかなくて困っていた。

「クスクスクス。」

クラスメートも冷ややかに笑っている。

「く、く、クソッ・・・。」

悔しがる鈴。

「ドンマイ、鈴ちゃん。」

「ありがとう。いつでも鈴の味方は南ちゃんだけだよ。」

鈴と南の二人は困ったことは助け合い励まし合う仲良しのお隣さん。

「でも、不思議だね?」

「何が?」

「探偵モノなのに、どうして急に鈴ちゃんの苦手な英語の授業を入れてきたんだろう?」

「そうだよ! 何も鈴の嫌いな英語をぶち込む必要はないじゃないか!?」

「鈴ちゃん、言葉使いが男になってるよ・・・。」

なぜ英語の授業が、物語の主人公でも、何らかの弱点があった方が親しみやすく、それを克服する姿は美しく、読者にも諦めずに何かにがんばってほしいというメッセージである。

「鈴ちゃん、One Timeって、日本語の意味、分かる?」

「ええ!? ちょっと待って!?」

いきなりの南の質問に、鈴は必死にネットの翻訳アプリを高速に指を動かして叩く。

「一度! One Timeの意味は、一度だ!」

「大正解! 鈴ちゃん、更にスマホ入力が早くなったね。」

「すごいでしょ! ・・・そっちか!?」

「ハッハッハ!」

探偵モノに英語の授業を実装する。単に作者が接客中に外国人にOne Timeと言われて、直ぐに出てこなくて困ったので、小説を書きながら英語を勉強しようというものであったりもする。

「Annoying shut up!」

鈴と南が騒いでいると英語教師のナンシーが怒った。

「Bell and south, stay both in the hallway!」

鈴と南、二人とも廊下に立っていなさい! とナンシーが起こった。ここで思わぬ収穫があった。鈴と南を英語で表現するとベル&サウスらしい。これは何かに使えるだろう。イヒ。

「体罰だ! 教育委員会に通報したら、今時の教師なんか一発でクビになる時代だぞ!」

鈴は男勝りにナンシーに反論する。

「私、日本語、分かりませんから。」

ナンシーは笑顔で日本語を言う。

「ズコー!?」

誰もナンシー先生には敵わないのであった。生徒たちは椅子からコケるしかなかった。


つづく。

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