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4-3

「可愛くても足はない! 癒し女のおみっちゃん!」


この物語は、クセのある幽霊が国民的テレビアニメになれるような日常を描く物語である。



「まずい!?」

おみっちゃんは悩んでいる。

「どうしたの? おみっちゃん。」

「あ、又ちゃん。」

「ギョエエエエエエ!? 恥ずかしいから又ちゃんって呼ばないで!?」

ここまではお約束。

「朝は私たちを1話1000字で書く時間帯なのに、異世界ファンタジーの方を作者が書きだしたわ!?」

「なんですって!? 私たちは遊びだったの!? 遊んで捨てる気ね!? 酷いわ!?」

被害妄想が強い妖怪・あやかしであった。

「向こうはストーリーもあるし、お茶会も開かれているのよ!? 何が耳かきよ!? 何がJKビジネスよ!?」

「これもアルファなので1日1話は投稿更新しないといけない思考から、作品のスケールが小さくなりすぎてるのが原因よ!」

「でも、1話2000字にした場合、毎日更新なんて無理よ!」

「困ったわ。どうしよう?」

まだまだ悩み続けるおみっちゃんと又ちゃんであった。



「困った。」

ここはお江戸悪徳商会。

「どうしました? 光家様。」

困っているのは長男の光家で副社長のぬらりひょんが尋ねる。

「弟たちのことだ。」

「吉綱様、宗吉様、慶吉様のことですか?」

光家は4兄弟の弟たちに困っていた。

「そうだ。吉綱は犬のことしか興味がないし、宗吉はどこかで遊んでばかり、慶吉は臆病者ときた。どいつもこいつも使えない奴ばかりだ。川徳4兄弟と呼ばれるのが恥ずかしい。」

妖怪・あやかしものではあるが韓国ドラマ級のロイヤルファミリー設定であった。

「やはり、キャラ文芸は捨てて、妖怪・あやかしを現代風に設定し直して、恋愛作品にするしかないか。まだ妖怪・あやかしの世界観と各自のキャラクター設定を、こうやって捜索している段階だしな。」

「そうですよ、光家様。無理なさる必要はありません。編集者にチャレンジャーがいれば、このグダグダな感じが現代に面白いと評価する人間もいるはずです。」

確かに他社は作品を投稿する。そういう意味では、捜索段階から投稿しているというのは新鮮である。

「まあ、気長に頑張るか。」

「はい。」

ぬらりひょんはニタリっと笑う。

「もうすぐ、我が孫、ぬらり子の出番だ。そうなれば、川徳一族など、滅ぼしてくれるわ! ニタニタニタ。」

悪役を作るためか、何か展開が悪い方向にいっているのであった。


「困るわ。キャベツ200円もするのよ!?」

「ええー!? 高い!? 98円で売ってよ!?」

未だに困っているおみっちゃんと又ちゃんであった。

「エヘ!」

最後はおみっちゃんが笑って誤魔化して終わりのお約束。


つづく。


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