表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/85

3-6

「どこかでブーストしないと、末までに10万字いかない! 癒し女のおみっちゃん!」


この物語は、クセのある幽霊の物語である。ついに探偵設定も消えた・・・。



「もうすぐ漫画原作コンテスト書き終わるから、それまで待ってて! どりゃああああああ!」

幽霊なのにおみっちゃんはラノベ小説も書くほど銭の亡者だった。

「コン・・・。」

「ヒヒーン・・・。」

「バク・・・。」

妖狐の子供のコンコン、ナイトメアをあやかし化した夢馬、悪夢を食べる獏のバクバクは、おみっちゃんのペットになり、おみっちゃんの仕事が終わるまでご飯はお預けだった。

「なんだか・・・眠くなってきた・・・ふわ~あ・・・zzz。」

急に眠気に襲われたおみっちゃんは眠りに着いてしまった。

「コン!?」(寝るなら、ご飯作ってから寝ろ!)

「ヒヒーン!?」(エサは!? エサはどうなる!?)

「バク!?」(もうだめ、お腹が空いて死んじゃう・・・。)

小動物3匹は空腹でイライラと力尽きそうだった。

「こんな幽霊に私は眠りを邪魔されたのか?」

なんと!? そこに現れたのは眠りの神ヒュプノスだった。このままでは異世界ファンタジーのキャラクターなので、妖怪・あやかし風に眠り神と呼んでおこう。

「zzz・・・やったー! ・・・宝くじが当たった! zzz。」

眠り神の眠り攻撃に抵抗するおみっちゃんの欲望。しかし、また眠りに着いてしまった。

「私の眠り攻撃から寝言を言うとは・・・只者ではないかもしれん。ここで一思いに永遠の眠りに着かせてやる方が、今後の憂いを絶つ意味で良いかもしれんな。」

眠り神はおみっちゃんを殺すことにした。

「zzz。」

寝言さえ言わなければ、癒されるカワイイ寝顔のおみっちゃん。

「コン!」

「ヒヒーン!」

「バクバク!」

小動物トリオは眠り神と戦おうとする。

「主人のために私と戦うというのか? おまえたちも眠れ。」

「zzz。」

眠り神の眠り攻撃に小動物トリオは眠りに着いてしまった。

「おみっちゃん、おまえを黄泉の国に送ってやろう。」

眠り神がおみっちゃんの寝込みを襲おうとする。

「ちょっと待った。」

その時、眠り神を止める女の声がする。

「おまえは!? ろくろ首!?」

眠り神が振り返ると、首は伸びていないがきれいな女性がいた。

「どうしておまえがこの娘をかばう?」

「私がこの子に商売を教えたんですよ。本店のサンマ定食屋のオープンの時、アルバイトしてくれていた時からの付き合いなんですよ。眠り神、あなたも常連のおみっちゃんのファンだったでしょう?」

おみっちゃんとろくろ首は師弟関係であった。

「まさか!? あの可愛かったウエイトレスのおみっちゃん!?」

眠り神はサンマ定食屋で一生懸命に働いていた、今と姿の変わらないおみっちゃんを思い出す。

「ということで、今回は許してあげて、おみっちゃんが困ったら助けてあげてくださいな。」

「わかった。今回は見逃そう。さらばだ。」

こうして、眠り神は去って行った。

「ああ、涎垂らして汚いね。」

おみっちゃんを見ている、ろくろ首はニコッと微笑んでいた。


後日。

「いらっしゃいませ!」

「耳かきをお願いします。」

「は~い。」

眠り神はおみっちゃんの耳かき屋の常連さんになった。おみっちゃんはお客さんが眠り神とは知らない。


つづく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ