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2-3

「私で良かったら事件を解決しますけど? え? 私? 幽霊なんですけど。エヘッ。」


この物語は、性格にクセのある幽霊探偵が登場するライトミステリーである。



「あ、ゲゲゲの鬼太〇って、探偵モノだったんだ。」

次期、主役候補のおみっちゃんと編集が会議をしていると、ふと、気づいてしまった。妖怪の大御所からの名探偵コナ〇とした場合、設定が妖怪と人間が違うだけで、内容は同じ事件発生して、依頼を受けて解決モノ・・・。まったく、同じだ・・・。

「じゃあ、異世界で探偵をしますか?」

キャラ文芸から絶望的に外れてしまう。異世界はアウトだ! それにスレイヤー〇的な依頼から解決の賞金稼ぎ的な内容は・・・まったく、同じ・・・。

「あの・・・同じでいいんじゃないですか?」

逆転の発想で考えれば、有名なヒット作は設定違いの内容同じパクリばかりである。テレビ局もアニメ制作会社もリターンが安定しているジャンルの作品しかしない・・・。

「ジャン〇なんかは、オリジナル新連載ばかりで爆死してますし、深夜アニメも全滅している現状ですから。○○駅とか出版社が売りたいだけですからね、元の妹分裂の方が評価が高いですからね。公務員じゃないんだから、過ちを認めて計画を中止した方がいいですね。」

賭けに出て失敗するパターンである。そこまでして横浜市を巻き込みたいのか?

「いい訳臭い概要は終わったので、まずタイトルはどうしますか?」

「最強のはウケで入れるとして、最強の幽霊探偵、癒し女のおみっちゃんでどうですか?」

「いや、私に聞かれても。」

「学校、仕事で疲れている大人も子供も癒されたいと思っているはずです。探偵や推理モノ以外の大衆も釣れるかもしれません。今の食堂やカフェモノの冒険者の話を聞く癒しに、そこの店員さんが事件を解決しに行くというプレミア付きです。」

「確かに食堂モノが全滅しているのは、派手な戦闘シーンがないからアニメでは不向きですよね。名探偵コナ〇でも普通は絶対に死んでいるだろうという銃撃戦に爆破で、アニメ・映画は乗り切ってますからね。」

「あの・・・私、耳かきしかできませんよ?」

「構いません。」

「戦闘中に回復できないんですよ!?」

「構いません。」

「激しい戦闘なんかしたら、私、死んじゃうじゃないですか!?」

「もう既に死んでます。」

「あ~、そっか。エヘッ。」

「あ!? そうか!? 主人公が死んでいるというのは、作品のオリジナルになりますね。」

「ということで、タイトルは最強の幽霊探偵、癒し女のおみっちゃんでいきましょう。」

「キャッチフレーズはどうしますか?」

「私、耳かきが得意です。幽霊探偵、癒し女のおみっちゃんにしましょう。長くても尺に入らないと、アニメ制作会社からクレームがきますし、採用されにくいですからね。」

「なんだか、本格的ですね。いつも書きながら脱線する編集さんが、事前にこれだけ決めて作業に入るの初めて見ました。」

感心するおみっちゃん。

「1000字超えたのでオチですが、他に異世界作品も書いているので、脳みそは半分こです。キャラ文芸は最強の歯科助手のみなみちゃんに頑張ってもらいましょう。」

「酷い!? 私は遊びだったんですね!? 車に引かれて死んでやる!?」

「どうぞ。もう死んでますから。」

「あ、そっか。エヘッ。」

こうして編集さんがコケて無事に会議は終了した。


つづく。

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