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「絶対? 本当に? 絶対に解けない謎はない! 私が絶対法則をぶち壊す!」


この物語は、性格にクセのある女子高生探偵が登場するライトミステリーである。



「悪の組織! 警察をぶっ潰す!」

「そのためには警察の信頼と信用を地に落とすために、私たちが事件を解決するんだ!」

「おお!」

鈴と南は大盛り上がりである。

「おバカ二人は何を言っているんだ!? 国家権力を敵に回す気か!?」

「どうやら警察に恨みがあるようだな。」

「私、知らない。」

東西北のドアホ3人組には鈴と南が理解できなかった。鈴と南が警察を目の敵にするのは、南の消えたお父さんとお母さんを探してくれない警察への逆恨みである。


「ということで、迷宮入り事件を女子高生探偵サウス&ベルが解決してあげましょう!」

「鈴ちゃん! カッコイイ!」

遂に鈴と南が事件解決に動く。

「無理! 無理! 警察だって解決できないんだから! 子供に解決できる訳がない! 絶対に!」

山刑事は鈴たちが事件を解決することを否定する。

「ピクン!」

公務員刑事の絶対にというワードに鈴が覚醒する。

「ああ!? 言ってしまった! 鈴ちゃんの覚醒ワード!」

南は見せ場がやって来たことを喜ぶ。

「絶対? 本当に? 絶対に解けない謎はない! 私が絶対法則をぶち壊す!」

鈴は絶対にという言葉に反応してしまうカワイイ女子高生であった。

「クンクン。」

鈴は部屋の臭いを嗅ぎだした。

「でた! 鈴ちゃんのミステリアス・ドック!」

南は、これで事件は解決したと確信した。

「ちょ、ちょっと何よ!?」

「クンクン。」

犬人間になった鈴は依頼者の浅原さん40歳前後の奥さんの所で止まる。

「ワンワン!」

そして、吠えた。

「偉いぞ、鈴ちゃん。よしよし。」

「ワン。」

鈴は南の元へ行き、頭をナデナデしてもらいじゃれついて喜ぶ。

「この事件の犯人は・・・奥さん! あなただ!」

人間に戻った鈴は依頼者の浅原さんの奥さんを真顔で指を指す。

「ええ!? どうして私が主人を殺さないといけないのよ!?」

「それは・・・奥さん、あなた・・・浮気をしていますね。」

「ど、どうして!? それを!?」

「奥さんの体から、旦那さんとも違い、この家の中には無い男性の臭いが混じっていました。そんな臭いがするのは浮気しかない!」

「しょ、証拠はあるの!? 証拠は!?」

「これを見て下さい。さっき見つけたんですが、離婚届に旦那さんの名前だけ書いてある。旦那さんは奥さんとは別れるつもりだったんですよ。」

「・・・そうよ。主人が私の浮気に気づいて別れ話を持ち出したので殺したのよ! なんか文句でもある!?」

こうして奥さんは警察に連行された。

「訳の分からない女子高生探偵なら現場を乱して警察をかく乱してくれると思って依頼した。」

奥さんが女子高生探偵サウス&ベルに依頼した理由も明かされた。


「事件解決! おめでとう!」

おみっちゃんの駄菓子バー五寸釘では、鈴、東西南北の女子高生探偵たちが祝勝会を開いていた。

「鈴ちゃんがいる限り、サウス&ベルは永遠に不滅です!」

「ワン!」

「鈴に犬になり切る才能があったとは・・・さすがおバカ犬人間ね。」

「でも、問題は事件編になると、、1話1000字で終わらないぞ? 2話で3000字超えてるし、どうする?」

「それに今回、依頼者を捕まえたから、依頼料がもらえてないし・・・。」

「ということで、今回はおみっちゃんのおごりで!」

「やったー! ジュースをじゃんじゃん持ってきて!」

「テーブルに駄菓子が足らないよ! チョコ! チョコ!」

「おまえら! 無銭飲食で警察に訴えるぞ!?」

「それは断る。」

こうして事件解決後、カワイイ女子高生探偵たちの祝勝会の無銭飲食オチで、おみっちゃんの駄菓子バー五寸釘の経営は傾くのであった。


つづく。

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