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「絶対? 本当に? 絶対に解けない謎はない! 私が絶対法則をぶち壊す!」


この物語は、性格にクセのある女子高生探偵が登場するライトミステリーである。



「探偵モノの欠点を見つけたよ。視聴者や読者が飽きていても、常に探偵は事件に遭遇するという不幸が必要なんだね。それも1話完結の延命モノのサイドストーリーが多い。」

「それならメインストーリーだけ書いてたら、つなぎのサイドストーリーばかりやってる有名作品より盛り上がるんじゃない?」

「さすが! 南ちゃん!」

「エヘヘ。」

「あ!? エヘヘは鈴のモノだよ!?」

「めんごめんご。」

これでも鈴と南は仲良しさ。

「ということで、おみっちゃん、ジュースおかわり!」

「おかわり!」

「なんで、うちなのよ。」

もちろん鈴と南がいるのはお隣さんのおみっちゃんの駄菓子バー五寸釘である。

「探偵事務所に依頼があれば、南ちゃんのお父さんとお母さんの居場所が分かるかもしれないじゃない!」

「そうよ! そうよ! おみっちゃんは南のお父さんとお母さんが見つからなくていいって言うの!?」

「はいはい。わかりました。・・・でも、数が増えているんですけど?」

「え?」

鈴と南の他にも三人女子高生がいた。

「北です。私もジュースおかわり。」

「東です。紅茶があれば嬉しいのですが?」

「西です。コーラにしてね!」

現れたのは東西北の3人組だった。

「どうしてあなたたちが!?」

「面白そうだから、探偵ごっこに付き合ってあげるわ。」

「テストの成績の良い人はお断りです!」

「ほれ。」

東は南と北を指さす。

「北さんだ! わ~い!」

「南ちゃん! 一緒に遊ぼう!」

「・・・。」

南北は意気投合していた。

「あちゃ・・・。」

「私たちも協力してあげるって言ってるのよ? 感謝しなさい。」

「む!?」

「今の時代、戦隊ヒーローも魔法少女も5人組よ。アイドルなんか、ピンで人気がある人がいないから48人セットよ。あなたたち二人だけでは不安だわ! あなたたちが失敗したら、キャラとして、私たちの出番が無くなるんだからね! 鈴さん! あなたに責任を取ってくれるの!」

「むむ!?」

鈴は返す言葉も見つからない。

「これで私たちはおバカ二人組と3バカトリオが合併して、おバカ5人組の結成ね! さあ、仲居さん! 結成祝に、ジュースと駄菓子をジャンジャン、サービスで持ってきて!」

「これでいいのか?」

おみっちゃんも、どこか納得はいっていない。

「ルルルルル。」

その時、お店の電話のベルが鳴った。

「はい、雀荘、東西南北です。」

「うちは駄菓子バーだ!?」

電話を勝手にとった西さんを怒るおみっちゃん。

「え? 探偵に仕事を依頼したい。」

こうして、次の仕事の依頼が探偵事務所サウス&ベルにやって来たのである。


つづく。

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