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ヒカリトカゲ

作者: 桂木仁

今日は晴れてしまった。

せめて明日は雨であれ。

曇天の下、雨のカーテン、

真実を覆い隠すかのように、すべてを曖昧にするがよし。

私が喜んでやろう。



素直になれるほど強くなく

期待を背負えるほど逞しくない

そんな私は影だろう

喜んで?貴方たちは光よ。

私は貴方たちの影を縫うように、這いながら生きている。



嘘は得意よ。息をするくらい得意なの。

全身を嘘で塗り重ねた身体に、重圧は効かないわ。

もはや重圧は避けるものになったの。

幸せ者よ、わたしは。



私は私でいるために。

私でいるための言い訳を言い続ける。

努力なんてしたことない。

しないための言い訳をし続ける。

努力家の貴方は期待を放棄した時、努力しないための言い訳を吐くものね。

似てるわね。

いいえ、ごめんなさい。

貴方のような人がいると、私は問答無用の悪者みたいね。

やっぱり、言葉は刃物だわ。




私は影。

光なくして生きられぬ存在。

これほどまでに依存してるのに、

自然体でなければ生きられぬ存在。

駄目ね。

弱者の弱音は言い訳にしかならないわ。

沈黙しなければ。



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