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カナリヤ

作者: 朝永有

間違ったんだろうか

自問はいつもそれだけ

星を見上げるだけの

日々は続いていく


全てが輝いていた

そうとは言えなかった

それでも今よりかは

光が見えていた気がした


おやすみは

明日へと溺れる合図だ

言わなくても

太陽は何も言わずに昇る


喉に引っかかるのは

自答の重さのせいだろう

街を見下ろすだけの

生活は続く


時計の針は止まらない

スピードも変わらない

それでも昔よりも

速く進んでいるようだ


おはようは

昨日との決別の合図だ

言わなくても

逃げ道は壊れていくんだ


今 心臓は鈍い動きで

全身に血を巡らせる

そして どこからともなく

カナリヤの歌声が聞こえた


間違ったんだろうか

知りたいのはそれだけ

どうしようもできない

答えを教えてくれよ


今 心臓は鈍い動きで

全身に血を巡らせる

そして どこからともなく

カナリヤの歌声が聞こえた


この目が見ている先を

教えているような

そんな気になりたいよ

読んでいただき、ありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] カナリヤ 拝読させていただきました。 過ぎ去っていく日々、後ろを見ている暇はなく前へと進まされる日常への不安の中で、カナリアの声が正しい道へと導いているという願いを込めつつ、それを信じた…
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