カナリヤ
間違ったんだろうか
自問はいつもそれだけ
星を見上げるだけの
日々は続いていく
全てが輝いていた
そうとは言えなかった
それでも今よりかは
光が見えていた気がした
おやすみは
明日へと溺れる合図だ
言わなくても
太陽は何も言わずに昇る
喉に引っかかるのは
自答の重さのせいだろう
街を見下ろすだけの
生活は続く
時計の針は止まらない
スピードも変わらない
それでも昔よりも
速く進んでいるようだ
おはようは
昨日との決別の合図だ
言わなくても
逃げ道は壊れていくんだ
今 心臓は鈍い動きで
全身に血を巡らせる
そして どこからともなく
カナリヤの歌声が聞こえた
間違ったんだろうか
知りたいのはそれだけ
どうしようもできない
答えを教えてくれよ
今 心臓は鈍い動きで
全身に血を巡らせる
そして どこからともなく
カナリヤの歌声が聞こえた
この目が見ている先を
教えているような
そんな気になりたいよ
読んでいただき、ありがとうございました。