今日も晴れ
道端の石ころを蹴飛ばした。
ふいに見上げた空は蒼く、太陽の日差しが
眩しい。
道路の雪が、キラキラ光る。
ため息まじりに蹴飛ばした石。
コロコロころがる。
「私、何やってるんだか」 意固地の
自分を思い返した。
心閉ざしても仕方ない。
空は蒼い。
太陽も眩しい。
素直に生きる事に、ためらいを感じた
自分がばかげて見えた。
転がる石。
自分の心も蹴飛ばせば、素直になれるかな?
「今日もいい天気」
見上げた空に呟いた。
素直になるのにためらうなんて、本当に
バカみたい。
もう一度石を蹴飛ばした。
心が晴れる様に。
一歩。前へ進む。
また一歩……。
ゆっくりと歩き出した。