表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/13

File 08.怪しい奴

 旅館を出ると、二人は駐車場にやって来た。そこには、理奈のバイクが止まっていた。

「成瀬川」

「何ですか?」

「投げ飛ばすなよ?」

グサッ!──理奈は今の一言で傷付いた。

「あ、悪い」

「良いんです。悪いの私ですから」

 理奈はそう言って、キーを出してバイクに挿した。

「はい、ヘルメット」

 鳴海はヘルメットを受け取った。

カリカリ、ブオーンッ!──理奈はバイクのエンジンを掛け、それに跨ってヘルメットを被った。

 鳴海は警戒しながらバイクに跨ると、理奈にしがみついた。

ぷに──鳴海の手が理奈の胸に触れた。

 理奈はかあっと顔を赤くした。

「し、下の方を持て」

「悪い」

 と、手の位置をずらす鳴海。

「さっきは投げ飛ばして悪かったな」

「もう謝ってもらった」

「あ、あれは別の私だ」

「そうか」

「それはそうと、落ちねえ様しっかり掴まってな!」

 理奈はそう言うと、ギアを入れてアクセルを回し、発車させた。

 その様子を、何者かが車の中から見つめていた。

 そいつは、車をゆっくりと発車させると、理奈を尾行した。

(ん、尾行つけられてる?)

 バックミラーを一瞬見た理奈はそう思った。

「どうした?」

 鳴海は理奈の様子を察したのか、そう訊ねた。

「私達、尾行らるてる」

「何っ!?」

 鳴海は驚き、バックミラーを覗き込んだ。

「成瀬川、そのままスピードをキープしてくれ!どう出るか、見てやろうじゃねえか」

「O.K!」

 と、運転に集中する理奈。

 その間、鳴海は推理を立てた。

(恐らく、付けてるのは真理先生を殺害した犯人。状況が不利になると見て追って来たんだろう)

「面白ぇ・・・」

 鳴海はそう呟くと、ニヤリと笑った。

「何がだ?」

「いやぁ、犯人の顔拝めんのが何時になるか楽しみでな」

「変わってるな、お前」

「それはお前もだろ」

「ほぉ、どこがだ?」

「男の前で平然と全裸で寝れる所だ」

「そうか、見たのか」

「え?」

 鳴海は頭に?を浮かべた。

「鳴海、後で折檻だからな。覚えておけ?」

「はあっ!?お前見られても気にしねえって言ったじゃねえかっ!?」

「それは別の私あいつだ。私は好きな人にしか見せないと決めている」

(やばっ、俺地雷踏んだ!)

 鳴海は焦った。

「着いたぞ。警察署だ」

 理奈はそう言うと、道路脇の駐車場へと入り、バイクを駐車スペースに停めた。正面には、北海道警察署と書かれた建物がある。

 二人はバイクから降りると、その建物へと入って行った。




理奈の人格使い分けるの面倒になったよ。

警察署終わたっら本性出しちゃおうか?



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ