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WARKS  作者: 小夜華
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憎悪の事件

今から3年前の話だ。


第18人目国王、ユラジア・ルラサンガラ・フレイシアの治めるフレイシア王国に、憎悪の反乱が起きた。

かつてないほどの強い民の反乱に、歴史あるフレイシア城は焼き払われた。

国民たちの憎悪の先は国王、ユラジア。

その反乱は、1人の兵士の、国中に張り巡らされた半紙にあった。


『家族、友人を探し求めている者たち、兵を挙げよ。

フレイシア城の地下でされている極秘実験とは、人体実験のことだった。

我らの家族、友人を使って、人間の感情移植を進めている。

こんなことが許されてはいけない。

現国王ユラジアに民の怒りを!』


それが春の出来事だったのなら、国民は半紙を書いた兵士を愚か者と笑っただろう。

しかし、実際に国民の中では、夏ごろから行方不明者が続出していた。

加えて家族や友人がいないというのに、真面目に探しもしない国兵たちに怒りと不満を感じていた。


そしてその兵士の言ったことは、嘘ではなかった。

ユラジアは、城の学者と共に魔法を使った感情移植の実験を、国民を使って試していた・・・

その半紙は、国民の怒りを暴発させるきっかけとなった。



―フレイシア城―


「国王!西の門まで火が回っています!」

「・・・っ!出口はないのか!」

国王ユラジアは、自分を囲う炎と今の兵士の報告に恐怖を感じた。

「国王っ!このままでは長年の実験が無駄に・・・!」

弱弱しいその声は、城の学者代表、シマルからだった。

老いた小さな体が震えている。

「くそっ今までの時間が・・・!!」

歯軋りをして呟いた国王は・・・隣で震えるシマルをみて、

焦りに汗がつたったその顔をにたりと歪ませた。

「なぁシマル。」

「・・・はい?」

「お前は、肺の病気であったな。」

「・・・はい・・・炎の煙が・・・」

震えるシマルの声を聞きながら、国王はゆっくり腰の剣を抜いた。


「・・・こっ国王!!」

「シマル、お前はたいした部下であった。そして気の合う友だった・・・。」

「何をっ・・・!」

後ずさるシマルを、ユラジアはゆっくり追い詰める。

「お前は良い働きをした・・・よって、ここで永遠の休息を与えよう。」

剣が大きく振りかぶられる。

「ここで私を殺してなんの得が!」

「なに、死後の世界に少し罪を背負っていけばいいのだ。」

シマルが反論するより先に、振りかぶった剣は勢いよく振り下ろされた。


「国王、報告がっ・・・!」

勢いよく扉を開けた兵士が見たのは・・・

剣を片手に、学者シマルを抱えた国王ユラジアだった。

「学者シマルをこの事件の発端者として罰した。兵を挙げ、全力で国民を広場に集めよ!」

「は、はいぃっ!!」

大声で叫びながら、兵士は出て行く。


「最後までいい働きをしてくれた・・・シマルよ。」

誰もいない炎が上がる部屋の中で、

誰よりも恐ろしい顔で・・・国王、ユラジアは笑った。



まだ怒りのくすぶる気持ちを抱えて、国民たちは国王最後の弁解を聞いてやろうと広場に集った。

そして大犯罪者、シマルを抱えた国王の話で静まった。

人体実験をしたシマルの愚かさと自分の鈍さを語る国王。

誰も、国王が犯人をシマルに仕立て上げたことも知らず・・・


衝撃と無実の国王を襲った罪悪感の中で、国民は国王の提案を呑んだ。

「シマルの罪を許すわけにはいかない。しかし・・・

城一つ落としてしまったこの国民の憎悪は計り知れない。

どうだ、憎悪の感情だけ、移植してみようと思わないか・・・・。」

はい。初の投稿です。

ってかもーここまでだったらわけわかんない話で終わるんだけど。

・・・ごめんね主人公!

次回には登場する・・・あ、ごめんしないかも。


ここまで駄文を読んでくれた皆様、有難うございます。

次話お楽しみに~~~

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