弓使いの正体と、近づく核心
探していた弓使いのイリアさん。
まさか、すでにお会いしていたあのエルフさんだったなんて…
でも、疑問が湧く。
私達がエターナルインテンションの事を聞いた時は知らない感じだった。
――謎。
「アンジュちゃん、ボーッとしてる暇無いから!」
「ごめん!」
「ザンブルグさん…どうすれば?」
私が聞く…
「確実に一体づつだ。俺とイリアが後ろの二体を請け負う。
――お前達三人で、前の一体を倒せ。」
「ボク、左奥担当ね〜。」
イリアさんが弓を構えた。
私達が、手前のを三人だけで……
考えてる暇は無い…全力を尽くさないと。
「エタルナ、ユミエル、行くよ!」
「おぅ!」
「ウチから行く!――サンダーボルト!」
ズドドーーン!
オーガの頭上へと落ちる落雷。
雷魔法が弱点?
混乱状態
――動きが止まる。
「うぉーーーー!」
エタルナは前へと出てオーガの懐へと飛び込んだ!
ガンッ!
オーガが振り下ろたこん棒を受け流す。
「アンジュ!今だ!」
そうか…オトリだ。
これ、盾役がヘイトを取るってヤツね。
「球体!行くよ!」
《―――行け》
サイドから回り込み、剣を振るう。
「筋力二倍中なんだからねっ!!」
ザンッ!!
肩口からダメージを与えた。
私の方へと向き直したその時、
エタルナの槍がオーガの腹部を捉える。
「――アイスランス!」
ユミエルの杖が光を増す!
「ユミエル…それ、上級魔法じゃ!」
生命を削る魔法の杖。
躊躇なく使用するのは危険な筈。
真正面から上級魔法を喰らったオーガは、
ゆっくり…地面へと倒れた。
「よしっ!」
「よしっ、じゃないわよ!上級魔法なんて、大丈夫なの!?」
「うん、大丈夫。魔力が上がって来ているのが分かるの!」
「そっか!シャルルちゃんのおかげだね!」
「うん…きっと、祈ってくれている。」
「倒したなら、イリアを手伝え。」
見ると…ザンブルグさんが、その大きな盾でオーガを抑えている。
倒そうとしていない…足止めをしているんだ。
「こっちは大丈夫〜、先にザンブルグの方を倒しちゃって!」
そう叫ぶイリアさんは何本もの弓矢をオーガの足元に撃ち込んでいた。
こっちも足止めだ…なるほど、一体づつ仕留める為に。
「あたしも!」
エタルナが走り寄り、ザンブルグさんの隣で盾を構えた。
「そうだ…ここは、しっかりと受け止める。」
「はいっ!」
「じゃぁ…行きます!アイスランス!」
オーガ二体も難なく倒せた。
「なかなかやるじゃないの、三人共。」
イリアがニコやかに声をかける。
「ありがとうございます。」
私は、お礼を述べた後に続けた。
「でも…どうして、最初に会った時に名乗ってくれなかったのですか?」
「そりゃね…あの時は、まだ早いと思ったからかな。」
「早い?」
「行くつもりなんだろ?ダンジョン"バサラ"に?」
「え?ダンジョン"バサラ"??」
「何…違ったの?」
イリアさんは、ザンブルグさんの方を見た。
「どうやら知らないようだ。」
ザンブルグさんが答える。
すると…右肩の球体が熱くなるのを感じた。
《――近い。》
「近い?って、どういう事?」
右肩に向い尋ねる。
「ん?」
イリアさんが目を細めながら近づいて来た。
球体が右肩から左肩へと移動する。
「え?こっち?」
「あー、居た!ザンブルグ、アナタの探し物、居たよ!」
《―――!》
「いったい、何の事なの!?」
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