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トレジャーハンター三人娘の内緒事~強化魔法?そんなの知らないんだけどっ  作者: あんそに
第二章 〜 三人娘の進む道 〜

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戦闘の行方と、深緑色の宝石

フェニクスはいきなり炎を吐いた…


強烈な炎の攻撃は、町の人々の背後の森を焼く。

「うわぁ〜、逃げられない。」


慌てる町の人々を憲兵が制しようとするも、混乱は収まらない。

人が人押しのけ…倒れる人。


「助けてくれー!」

「誰かー!」

人々の叫び声が夕暮れの森にこだまする。


フェニクスは攻撃を止め、

まるで楽しむかのように、じっと…

その光景を見ている。


「オーガスト、お願いっ!」

手を合わせて叫ぶラミー。


すると側にいた馬型のモンスターが走り出し、

燃え盛る炎に向け、その口から水を吐いた。


「私も…手伝う。」

ユミエルは馬の隣に立ち、共に消火活動を行う。


その時…

フェニクスが大空に向けて炎を吐いた。


それが合図だったのか…

鳥型のモンスターが一斉に動き出す。


「ウォーターキャノン!」

魔法使いラミーが水魔法を詠唱。


モンスター達と対峙する。


憲兵達も、弓を空へと向けた。

何本もの弓矢をモンスターへと打ち込む。


町の人々は、一つの場所へと固まり…ただ怯えている。


「エアリス、お願いっ!」

ラミーが叫ぶと、傍らに居た鳥型のモンスターが飛び立つ。


「青い鳥がエアリス!味方だから!」

私は憲兵達に向い叫んだ。


空中戦…


フェニクスに導かれた赤い鳥型のモンスター達と、

ラミーのモンスター、青い羽根を持つエアリスがぶつかり合う。


「サンダーボルト!」

消火活動から離れたユミエルの電撃魔法!


ラミーの馬型モンスター、オーガストも水攻撃で参戦。


「劣勢ね…数が違いすぎる。」

そう言う私も…空を飛ぶモンスターに対して無力。


次第に…押し込まれる。


「エタルナ!私達で憲兵と町の人々の防御を!」


「分かった!あたしは町の人たちを守る!」

「じゃぁ、私は憲兵の守護に!」


町の人たちが、固まってくれているのが良かった。

エタルナが守りやすい。


「球体…力を貸して!」


右肩の熱さが増す…


《感覚二倍…筋力二倍…》


ザンッ!


憲兵達へと襲いかかる、赤い鳥を打ち倒す!


「助かる!」


憲兵の隊長らしき人物が叫ぶ。


エタルナも、その大きな盾で町の人々を守っている。


押し込まれる中…フェニクスが動いた。


息を大きく吸い込み…

次の瞬間…大きく口を開けた。


「来る!」


「エタルナ!防御!」


炎の球はエタルナが守る町の人々へと向かう。


「うぉぉぉ~!!」


バンッ!


エタルナは盾で炎の球の軌道を変え…

炎の球は空中へといなされた。


「ナイス、エタルナ!!」


その間も、フェニクスの鳥達が憲兵と人々を襲う。


ラミーさんのエアリスが守りに舞う。


再度…フェニクスの口が開く…

吐き出された炎の球…


その軌道…狙いはラミーさん!


「エタルナ!ラミーさんを防御!」


「ダメ!間に合わない!」


ドンッ!!!


フェニクスの炎は…ラミーさんの馬、

オーガストが受け止めた。


「オーガスト!」


力なく倒れるオーガスト…

ラミーさんは必死に手を伸ばすも届かない。


「このままじゃ…マズイ。」


右肩に浮かぶ球体も、光を増す。


ラミーさんは…倒れたオーガストを抱きしめた。


憲兵達も徐々に怪我人が増えている。


「どうすれば…」


そう思った時…空気が重くなる。


ユミエルの呼吸が荒くなり、手が震える。

そして…天に向い、大きく手を広げた。


「グラビデ…」


静かな言葉。


手に持つアーティファクトの杖…

その宝石部分の緑色が深みを増す。


揺らぐ地面…


付近から大きな岩が空へと浮かび始めた。


逆に赤い鳥達が、次々と落下する。

…重力に逆らえない。


フェニクスは…かろうじて空中で体を維持する。


ユミエルは天高く上げた手を…振り下ろした。


一瞬の静寂が辺りを包み込んだ後…


ズドドーーン!!


複数の岩石が一気に振り下ろされた。


フェニクスの体へと次々と叩きつけられ…ついに落下。

―――その目の光を失う。


砂煙が収まった時…ラミーさんが叫んだ!


「ちょっと!あなた、何やってるの!」


見るとユミエルが膝をついて座り込んでいる。


「その杖!生命力を奪う杖でしょ!あなた、死ぬわよ!」

その言葉が私の脳内で響く。


「うん…そだね…」

ユミエルは…それが当たり前かのように微笑んだ。




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