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トレジャーハンター三人娘の内緒事~強化魔法?そんなの知らないんだけどっ  作者: あんそに
第二章 〜 三人娘の進む道 〜

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迷う道と、戦いの役割

さっきまでのエリアと何か違うような…


匂い?

音?

温度?

それとも…


思考を巡らせると、球体が微妙に動くのが分かった。


「嫌な感じがするね…」

ユミエルは魔法の杖を前へと構えた。


「とにかく、前に進もう。」

…ダンジョンの通路。

エタルナの口から、前向きな言葉が出るなんて…

とても心強い。


「そだね…」


トラップがあるかも知れない。

天井、壁…床に気を配る。


「何か…嫌な匂いがする。」

エタルナがそう言った時…


「何か来る!」


包帯をぐるぐるに巻いたその姿…


「ミイラ…」

私じゃなくても知っている、有名なモンスター。

色んな冒険書籍に登場する。


「えっと…火に弱い?」

「正解!」

ユミエルの質問に答えた。


「よし!じゃぁ、私が!」

「ファイアーアロー!」


一体のミイラに直撃!

動きが止まる!


が…相手は複数体。


「よし!私も!」


前衛に出ようとした、その時。


シュルシュル〜


白い何かが飛んで来た。


「何!?」


白い何かは…私の剣へと絡みついた。


「くっ、剣が…」

「これは…包帯!?」


白い…包帯は私の剣に絡みつく…

包帯の先には…ミイラ。


「もう!邪魔!」


叫ぶ声はユミエル。

見ると…

アーティファクトの杖…緑色の宝石部分が包帯で覆われる。


「魔法…放てない!」


ユミエルが持つ魔法の杖…

アーティファクトであるその杖の心臓部、

宝石部分は隠れると作動しないのか…


「やーー!」


雄叫ぶ声は…エタルナ!

左手に持つ盾でミイラの包帯攻撃を弾く!


そして…突進!

後手に持った槍を、前へと突き出す!


ドンッ!


「よしっ!次っ!」


盾を前に押し出し、槍を突き出す!


「凄い!」


エタルナの攻撃は、

私の剣を封じていたミイラをも倒していた。


「アンジュ、行きますっ!」


球体…まだ…大丈夫だから。

そっと話しかける。


自分自身の力で…


ザンッ!

ザンッ!

そして、最後の一体!


複数体のミイラは、すべて動かなくなった。


球体が熱を帯びるのを感じる…が、支援はされない。

今のところ…球体の力無しでも戦えている。


「はぁ、はぁ、はぁ…」


エタルナが肩で息をしている。


「二人共!ありがとう!」

杖に絡まった包帯をほどいたユミエルが駆け寄る。


「何とか…撃退出来たわね。」


「あぁ…、手強い相手だった。」

安堵するエタルナの顔は、満足気に感じた。


ピラミッドの内部、地図も無い。


左右に分かれる道が何度も現れる。


…どちらに行けば正解なのか…

さっぱり分からない。


次は、エタルナが選ぶ。

次は、ユミエル…そして私。


正直、適当だ。


「なんか…変な音がしない?」

私が伝える。


歩みを止め…耳を澄ます。


ガチャ…ガチャ…ガチャ…


段々と、近づく不気味な音。


「ガイコツ。」


肉のない骨が剣を持つ。

これも…おとぎ話にも出てくる有名なモンスター。


「ファイアーアロー!」


ユミエルが火魔法を放つ!

難なく当たる……も、まったく効いていない。


「ウチの魔法…ダメみたい。」


「よし、じゃぁ…あたしが!」

エタルナが槍を突き刺す!


が…無情にも、骨と骨の間をすり抜けた。


慌てて後退するエタルナ。


「なら…私!」

剣を振る!


よし!いい感じ!

叩き壊す感覚。

今までに無い攻撃…だけど、掴んだ。


「これなら、どうだ!」

エタルナも盾をぶつける攻撃に変更。


「ストーンバレット!」

ユミエルが放ったのは土魔法。


何体も居たガイコツ達は、すべて崩れ落ちた。


「やったね!」

パチンッ!

と、三人で手を叩きあった。


「ユミエル、土魔法も使えたんだな。」

「ウチが…っていうか、この杖がね。」

ユミエルは笑った。

が…その表情は、少し寂しそうにも見えた。


「さぁ、進もう。」


今までは、左右の道を選んで来た。

が…上下の選択肢を迫られる。


上の階段に行く?

それとも…下へと進む階段?


「もう…戻れないね。」

「そうだな…来た道なんて、さっぱり覚えていない。」

二人は不安そうに話している。

何とか…攻略しないと…


「ん?なんか…暑い?」


目の前に現れたのは、浮遊する光。


あれは…火の玉。


メラメラと燃え盛る炎が、ゆっくりと向かって来る。


「ここは、ウチに任せて!」

自信満々に、杖を前へと出す。


「ウォーターボール!」

ユミエルの水魔法で撃退。


何故だろう?…以前よりも精度が増している。

もう、

『この、おっちょこちょい!』

なんて台詞は、吐けないかも…


「よし、消火完了!」


褒めたい気持ちを抑え、ユミエルの背中を叩いた。

エタルナも肩を叩く。


どの敵も、

誰か一人では倒せなかった。


「次は…下に降りよう。」


階段を下り始めた時…

急に階段が斜めへと変化した。


「やばっ!」

「うぉ!」

「キャッ!」


まるで滑り台のように…三人揃って滑り落ちる。


「これは…マズイ!」


その瞬間、エタルナが壁に槍を突き刺した。

先に落ちていたエタルナ。


落下を防ぐ。


私とユミエルはエタルナにしがみついた。


「はぁ、はぁ、はぁ…」


「エタルナ…ナイス…」


「お、おぅ…だが…槍が、折れそう…」

ありえないくらいにしなる槍。


「あそこに横穴があるよ!」

ユミエルが見る方向を見る。


「飛び移るしか無いわね…」

時間が無い…足を伸ばして、何とか横穴へと飛び移った。


ユミエル、エタルナも続く。


「助かった…」

「トラップ…もう嫌…」

「ん?これは…水が流れる音?」


妙に静けさが広まる空間。

空気は澄んでいる。


エタルナが言うように、かすかに水が流れる音が聞こえた。


「きれいな…水。」


砂漠の奥深くにあるとは、思えないほど水は澄んでいる。


用水路。

その上流を辿り、奥へと進む。

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