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トレジャーハンター三人娘の内緒事~強化魔法?そんなの知らないんだけどっ  作者: あんそに
第二章 〜 三人娘の進む道 〜

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砂漠の町と、不安の払拭

森を抜けると、砂漠地帯が広がっていた。


遮られていた太陽は、ここぞとばかりに強い光を注ぐ。


「…歩きにくい。」

「こっちの方向で合ってる?」

「合ってる……多分。」

ギンガムさんから貰った地図を指差しながら、三人で確認し合う。


前方から、馬を連れた人が歩いてくるのが見えた。


近づく…荷物は少ないから商人じゃないか。

旅人かな?


「スミマセン…水を分けて貰えませんか?」

旅人の言葉を受け、ユミエルは杖を前へと向けた。


「ウォーター…」

差し出された水筒から水が溢れる出す。


「あの…ピラミッドがある町に行きたいのですが、ご存知ですか?」

お礼を告られた旅人に聞くと、私達が進むべき方向を示してくれた。


お互いに感謝し合う。


ひたすら歩く…


水には困らないが…暑い。


ユミエルは、魔法の杖を太陽へと向ける。

杖に取り付けられた宝石部分は、深い緑色となっている。


「あの辺りの砂…変だ。動いている。」

エタルナが示す場所をじっと見る。


「あれは…ジオスコーピオン!]

特徴的な尻尾が光るのが見えた。


砂の中から赤色の体が飛び出す。


「サンダーボルト!」

すかさずユミエルが魔法を放つ。


バリバリッ!


登場して早々、ジオスコーピオンは倒れた。


「おぉぉ、ナイスユミエル!」

「太陽の光で、杖の威力もバッチリよ!」

両手を腰に置き、太陽に向かって笑うユミエル。

調子に乗りやすい事を忘れていた…


褒めすぎないように、気をつけよ。 


遠くに木々が、そびえ立つのが見えた。


砂漠に木々?

これが噂に聞く蜃気楼かと、顔を見合わせあった。


木々の中には…町があった。


砂漠の中、

何故かこの町だけが木々に囲まれている。

中心には池までが存在した。


その水面は光輝いていて、美しい。


「うわぁ〜、あれがピラミッドかー。」

「凄い大きいんだな。」

二人が感嘆の声を上げる。


遠くを見上げる形になる、そのピラミッドは…

池に隣接して建てられていた。


「さて、ピラミッドの情報を聞いて回ろう。」

腹ごしらえにと、焼き魚を食べながら。相談する。

砂漠の町の名物が魚とは…驚き。


「あの…店員さん。」

「あのピラミッドに眠る宝具の事はご存知ですか?」

店員さんはニコやかに話をしてくれた。


「君たち、トレジャーハンターか。」

「宝具は、昔、この町を治めていた王の宝だよ。」


「王の宝…ですか。」

…その言葉に胸が高鳴る。


「今は王族の血は途絶えちゃってるから、詳しくは分からないけどね。」

「この町に伝わる昔歌に、『ピラミッドの奥に眠る王の宝』という文言が出てくるのさ。」


「どんな宝かは分かっていないのですか?」

…もしかして、お父さんから聞いていた宝具かも?


「どんな宝なのかは分かっていないよ。」

「何人ものトレジャーハンターが挑んだけど、未だに発見報告は無いんだ。」

…何年も見つかっていない宝。


それを見つけ出せれば、トレジャーハンターとしての株も上がる。

でも…私達三人が、そんな宝を見つける事が出来るのかな。


そんな不安もあった。



ピラミッドの前に立つ。


「中はトラップが多い上にモンスターもいる。気をつけろ…」


入り口付近にテントを立て、道具屋をしている主人の注意喚起。


ダンジョンだもんね…


大きく深呼吸。

目を閉じ…

武闘大会でのダグラスさんの剣の間合いを思い返す。


右肩の球体は…ただ重く、沈黙を守っている。


「ユミエル、準備はいい?」


彼女はアーティファクトの緑色の濃さを確認するように杖を撫でた。

「うん、ミランダさんに言われたように…ここで自分を磨く。」

その言葉は強く…その中にも優しさがあった。


「エタルナ、準備はいい?」


彼女は、震えていた…

が、盾と槍をギュッと握り…その震えを止めた。

「うん、ザンブルグさんの指導、今こそ役に立てる。」

「そして…弱い心に打ち勝つ。」


ピラミッド…

その暗闇に吸い込んまれるようにして、三人は足を踏み込んだ。

~~~~~~~


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