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トレジャーハンター三人娘の内緒事~強化魔法?そんなの知らないんだけどっ  作者: あんそに
第一章 ~ トレジャーハンターの日々 ~

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武器の整備と、心の整理

湿地帯から戻った翌日、

三人で座るいつものテーブルの上には、昨日の戦いの名残が並んでいた。


金色に光る苔。

サンダーラビットの角。

傷だらけの盾。

刃こぼれした剣。

光を失った杖。


私達が無事に帰ってきた証拠でもある。


「売れて良かったね。」


依頼の"金の苔"と共に持ち帰ったサンダーラビットの角は予想以上の高値で売れた。


財布係であるユミエルはご満悦。


「今、出た依頼なんですけど…これ、受けますか?」

受付嬢さんから依頼書を受け取る。


「護衛の依頼ですね。」


「はい、商人さんからの護衛依頼です。」


「行き先はプノンニッタの街…か。」


ここよりも数段大きな街だ。


「良いんじゃない?報酬も良いし。」

「賛成だ。」


反対意見も出ないので、依頼を受ける事にした。


受付嬢さんにお礼を伝える。 


「待ち合わせは、三日後ですね。」


「はい、お気をつけてください。」


「しばらく、町を離れるから、旅支度をしましょ。」


「盾…」

エタルナが少し申し訳無さそうに盾を見つめた。


「傷ついた盾の修理をしたい。」


「よし…武器屋に行こう。」


武器屋はハンターギルドの近くにある。

立派な看板だが…この前の地震のせいか、少し斜めになっていた。


「おぅ、お前達か…久しぶりだな。」

作業の手を止めて対応してくれたのは、強面親方。


「ご無沙汰してますー。」


「今日は何の用だ?」


「あたしの…盾を修理して欲しい。」

エタルナが、盾を手渡す。


親方は、そっと盾の表面を撫でた。


「ほぉ…」

「これは…良い傷だ。」


「盾はな、守った数だけ価値が増す。」


その言葉を聞いて、

昨日のエタルナの背中を思い出した。


…雷が光る中、私の前に立つ姿。


「頑張ったな。」


「…はい!」

エタルナの表情は、とても誇らしげだった。


「あの…私の剣も見てもらえますか?」

私の剣もこの店で購入したもの。


「あぁ…」


親方は、少し剣を振って確認する。


「だいぶ使い込んだな。」

「お前さんらしくなっている。」 


「この剣も…整えておいた方が良いぞ。」


「お願いします!」


「2日で、出来ますか?」


「あぁ、問題無い。」

私の剣の修理も依頼する事にした。


「ん?」

「その杖も見てやろうか?」

親方はユミエルの方を見た。


「ウチは…大丈夫です。」

苦笑いしながら誤魔化すと、杖を引っ込めた。


ユミエルの杖は…特別な魔法の杖。


親方が見れば国宝級の代物と分かってしまうかも知れない。


…見せない方が賢明ね。 


武器屋を出て、医薬品などを買い足して回る。

干し肉も買っておかないと…


「ふぅ、疲れたわぁ。」

食堂に腰を降ろした。


「依頼よりはマシだけどね。」

「まぁ、確かに。」


少し間をあけて、私は切り出す。


「あの…昨日の事なんだけど…」


「ん?」

「どうした?」

二人はじっと私を見つめる。


「単独行動しちゃって、ゴメンナサイ。」


少しの沈黙の後…


「無事に帰って来れた…それで満足。」

「あー、そんな事?いいのいいの。」


二人は微笑みながら言う。 


「だけど…」


「何かあったら、あたしが守る!」

「ウチも…アンジュちゃんの力になる!」


仲間の優しさに胸が熱くなる。


「次からは…ちゃんと、三人で戦う。」


そう伝えると二人は、うんうん…と、頷いた。


「にしても…今回のMVPはエタルナちゃんね!」

「あぁ~、とても助かったよ。」


エタルナは恥ずかしそうにし、耳まで赤くした。


「ウチも…途中から魔法を使えなくなっちゃって…ごめんね。」


ユミエルは下を向く。


「ところで…あの杖の秘密…まだ話せない?」


「今は…まだ言えない…。」


さらに、踏み込む事は出来なかった。

私は…ユミエルを信じる。



三日後…


町外れにある噴水広場にて立つ。


商人からの依頼…

プノンニッタの街までの護衛。


剣は磨き上がっている。

盾は力強さを増している。

杖は十分に力を貯めている。


「行こうか…」

「おぅ。」

「うん。」


新しい場所。

新しい出会い。


まだ知らない秘密の先に。


「さぁ、出発だ!」

~~~~~~~


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