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11話
「この宝石は魔王の封印を解くための鍵の一つです! あと三つ集めれば、封印を強化して魔王の復活を防げるんです!」マーサの声は興奮で震えていた。
「三つ…まだまだ先は長いな。」俺は汗を拭いながら呟いた。ルーファスが珍しくニヤリと笑う。
「まあ、悪くない戦いだったぞ。スライムしか倒せん奴にしてはな。」
「それ、褒めてるんだか貶してるんだか…」俺は苦笑いしながら、スライムキラーを鞘に収めた。
スライムの森を後にする俺たち。次はどこに行くんだろうな。砂漠のスライム? 氷のスライム? いや、なんでもいい。スライムなら、俺のスライムキラーでぶった斬ってやるさ。




