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7話
「手がかりって…またスライム倒すだけじゃないよね?」俺は半信半疑で呟いた。だって、これまでの冒険だって、結局スライムを倒して何かしらのアイテムや情報をゲットするパターンばっかりだったからな。
ルーファスが重い鎧をガチャガチャ鳴らしながら一歩前に出る。「ふん。貴様がスライムしか倒せんのは分かっておるが、この森には普通のスライムとは異なる『何か』が潜んでいるらしい。それを倒せば、魔王の封印に近づけるはずだ。」
「普通のスライムと違う…って、色がレアなだけとかじゃないよね?」俺は苦笑いしながら、腰に差した「スライムキラー」――村の鍛冶屋が冗談半分で作ってくれた、対スライム特化の短剣――を握りしめた。




