ニジュウヨンワ
今日は色々有りすぎたし、キラキラ睡眠!と、思ったけど、やることがあるんだった!
レオンを部屋に呼んで、「私のスキルとか、王都に通報したの、レオンでしょ?」レオン、悪ぶれる様子もなく、「そうだが?」と一言。「お前の力は強大すぎる。王宮の元で正しくその力を使うべきだ」せっかく、仲間になったと思ったのに!あれだけ仲間フラグ立てといて、裏切るなんてナンセンス!
レオンが初めてフードを取る。ちょっとイケメンかも!いや、待って!?この顔、なんか見覚えが…誰だっけ?
「その反応、やっぱりだ…お前、アイリスじゃないな。誰だ?」
そうだ!思い出した!アイリスから追放した「聖光の剣」リーダーのレオンハルトだ!なんで忘れてたんだろう!意外と覚えてないアイリスの記憶たくさんあるからな…
「最初は、その悪役令嬢キャラを捨てて、素に戻ったのかと思った。けど、違った。お前が抱えきれない程の秘密に苦しんでいて、あえて嫌われるように振る舞っていたと知って、パーティ追放してくれと言ったお前の頼みを呑んだんだ」
私の知らない記憶。思えば、アイリスが何を考えていたかなんて、私はわからない。アイリスについて知るのが、今一番やらなきゃいけないことかも!
「だが、その時見せた本来のアイリスともお前は違う。あいつも何考えてるかわかんなかったが、お前はもっとだ」
私、めちゃくちゃわかりやすい思考してると思うんだけど…ていうか、私は星乃アイリだってずっと言ってたような…「キラキラ~!みんなの夜空に輝く星、星乃アイリだよ~!✨ 今日も一緒に宇宙級の楽しい時間を作っちゃおう!準備OK?」やっぱ、自己紹介は大事だからね!
「聞かせてくれ…アイリス・フォン・エルディアはどこなんだ?」
レオンの、いや、レオンハルトの剣が私の首元に置かれる。怖っ!返答間違えたら死んじゃう感じ?
「早く答えないと…」
レオンハルトの剣に込める力が強くなる。私の首筋から血が一筋。
これはアンチってことでいいよね?
「また、ファンに治してあげる!」
——星輝弾丸。