7話
朝、ニワトリの鳴き声と朝日で目が覚める。星乃アイリ、いや、アイリス・フォン・エルディアとして、フローレ村で二日目がスタート! 星の髪飾りをピカッとつけて、木造の家から飛び出す。外は清々しい空気、遠くで牛のモーモー音、子供たちの笑い声。うん、配信部屋の喧嘩話とは全然違う、最高のスローライフの舞台だ!
昨日、魔獣退治と畑の雑草掃除で村人たちの信頼をちょっと稼いで手応えがある。でも、アイリスの悪評はまだ根強い。村の広場で指摘した「貴族のお嬢さん、急に良い子ぶってもなぁ…」って囁き、チクッと刺さるけど、負けない! 星乃アイリの配信者魂、視聴者…じゃなくて、村人たちの心をガッチリ掴むまで、キラキラ全開でいくよ!
広場に着くと、掲示板に新しい張り紙が。
川は村の東側、森の奥から流れてくるんだけど、今はチョロチョロと流れしかない。近くで農夫のおじさんたちが悩んでいる。
「ねえ、みんな! この川、私の魔法で何とかしてみせるよ!」
また疑惑の目で見られるけど、昨日の一件で少しは信用されてるみたい。
川のほとりついでに、ステータス画面をチラッと確認。 【星輝の支配人】は全プロパティ魔法を極限まで強化できるんだよね。水の魔法、イメージしてみよう。RPGでよくある「アクアウェーブ」的なやつ!
「アクア・サーキュレーション!」
手を川にかざすと、指先から青い光がキラッと広がる、川底からゴボゴボと水が湧き上がる! みるうちに川が勢い良く流れ出し、キラキラ光る水面が太陽で輝く。 うわ、めちゃ綺麗!
おじさんたちが「す、すげえ!」「水が戻ったぞ!」と大騒ぎ。子供たちが川に広がってバシャバシャ遊び始める。トーレンさんが「アイリス様、こりゃ本物だ! ありがとう!」と握手してきた。




