6話
家に戻って、【星輝の支配人】をしっかり使おう。実用的なことからだ。
家の状態をチェック。屋根は雨漏り、壁はスースー、暖炉はススで真っ黒。 貴族の屋敷とは大違いだ。よし魔法、リフォームだ!ちょっと暖炉。イメージは「掃除魔法」。手をかけて、キラキラ光る風がススを吸い取って、暖炉がピカピカに!次に、屋根。木の板を浮かせて修復する魔法を試みる。 「フロート&フィックス!」と暫定と、木材がふわっと浮いて、屋根の穴にピタッとハマる。
昼過ぎ、広場に戻って、子供達「アイリス様、もっと魔法見せて!」と寄って来る。悪評が少し薄れたみたい! よし、配信者魂で盛り上げるぞ! 「今度、アイリちゃんのマジックショー、スタート!」と、Vtuberテンションで叫ぶ。 火花を巡る小さな花火魔法や、床から花を咲かせる魔法で子供たちをキャーキャー言ってくれる。親たちも笑顔で見守って、なんか…配信のコメント欄みたいな温かさを感じる。
そこに、おばあさんがやって来ます。
「任せて、おばあちゃん!」と、キラッとウィンク。 「アイリちゃん、魔獣退治の生配信…じゃなくて、生解決しちゃうよ!」 村人たちがポカンとしてるけど、勢いで押し切る!
森の奥に案内されると、そこにはっかいクマみたいな魔獣。 昨日の狼より3倍デカい! でも、【星輝の支配者】なら怖くない。RPGのボス戦みたいに、派手な魔法でいくよ! 「スターライト・バースト!」と叫び、星型の光弾を連射。村の猟師たちは「すげえ…!」と目を丸くする。やった、視聴率…じゃなくて、好感度爆上がり!
夜、村人たちがまた広場で焚き火を囲んでご飯会。昨日より人が多い! スープとパンを食べながら、村人たちと話す。
寝る前、星の髪飾りを手に、窓から星空を上げる。 この世界、悪役のための過去は重いけど、私、乃アイリとして、絶対に輝ける。 スローライフも冒険も、みんな全力で楽しんで、村と最高の物語を作るよ!
「次は、もっとデカい魔獣倒して、アイリちゃんの名前をこの世界に轟かせちゃうから! 見てね、みんな!」
とりあえず、フローレ村でのキラキラした新しい生活が、さらに加速したのだ。




