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【閲覧注意】読後、しばらく動けなくなる物語

「悠斗、PVがまた落ちてきてる」

「……まあ、真面目に書いてるからな」

「じゃあ、真面目に“釣る”ぞ」

「……またかよ」



奧昌が取り出したのは、“タイトルだけでPVを稼ぐ”ための新テンプレだった。


『【1話で泣ける】読者の9割が涙した、たった3000文字の物語』

『【実話風】この話を読んで、人生が変わった人がいます』

『【閲覧注意】読後、しばらく動けなくなる物語』


「これ、内容がどうでも読まれる」

「どうでもって言うなよ……」


「でもさ、内容が伴ってなかったら、読者に見抜かれるだろ?」

「見抜かれてもいい。“読まれた”という事実は消えない」

「……お前、もうPVの亡者だな」

「違う。“PVの守護者”だ」


実際に投稿された小説【実話】

『【1話完結】異世界でもない、転生でもない、ただの“別れ”の話』


本文は、星乃が昔書いた短編をリライトしたもの。

地味だけど、静かに沁みる話だった。


「タイトルに釣られたけど、普通に良かった」

「泣けはしなかったけど、読んでよかったと思える」

「こういうの、もっと読みたい」


「……なんか、ちゃんと読まれてる」

「だろ?“釣り”じゃない。“導線”だ」

「……お前、言葉の魔術師かよ」


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