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42話 五者鼎立
レオン、リリエッタ、魔王、マーサ、ルーファス。
五者が鼎立しているその状況は混迷の限りを尽くしていた。
レオンは、リリエッタを引き戻したく、魔王とマーサを倒したい。リリエッタは、レオンと敵対したくはないが、魔王とマーサが死ぬことは絶対に避けたい。魔王は、リリエッタを手元に置いておきたく、できれば自分を封印したルーファスへ復讐したい。マーサは、魔王には逆らわず、レオンは出来るだけ排除したい。ルーファスは、リリエッタと場合によってはレオンを殺したい。
よって、力も抜きん出ていて全員と敵対しているルーファスと他四人が争う構図になるのは当然だった。
基本ルーファスと魔王の激しい戦いに、マーサとレオンとリリエッタが魔王を補佐する。それで、漸く拮抗した実力差になっていた。
その奇跡的なバランスで成り立っている闘いに、勇者と魔王の頭から隙あらばお互いを害そうなどという考えは抜け落ちていた。
絶対的な力に対抗して、勇者と魔王が共に手を取る展開。ルーファスの最終目標である「⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎」が最も恐れた構図が、ルーファスに牙を剥いていた。




