11話
レオンと猟師団の数人を連れて、アイリスは森の奥へ進んでいった。レオンは無口だが、時折鋭い視線で周囲を見渡し、「気をつけろ。魔獣の痕跡だ」と短く指示を出す。その声は落ち着いていて、妙に頼もしい。
「うわ、レオンめっちゃカッコいいんだけど……!こういうキャラ、RPGで絶対人気出るやつじゃん!」
アイリはテンション高く喋りながらも、足取りはしっかりしていた。森の奥、開けた場所に出た瞬間――地面がゴゴゴッと揺れた。
次の瞬間、木々を押しのけて現れたのは、体長10メートルはある巨大なドラゴンのような魔獣だった。
鱗は太陽の光を反射してキラキラと輝き、口からはゴォォッと火炎が漏れている。猟師たちは顔を青くした。
「こ、こんなの無理だ!」
「矢じゃ歯が立たねぇ!」
レオンは剣を抜き、アイリスを見た。
「アイリス。君の魔法、頼んだぞ」
その一言は、完全な信頼の証だった。
「うわ、めっちゃ信頼されてる!なんで!?……よし、アイリちゃんの超絶マジックショー、開幕〜!!」
アイリは両手を広げ、【星輝の支配者】を発動した。
「ドラゴンの火に負けない魔法……そうだ、氷でいくよ!アイス・ノヴァ!!」
キラキラした青い光が広がり、ドラゴンの周囲が一瞬で凍りついた。
巨大なドラゴンがガチガチに固まり、動けなくなる。
レオンが叫んだ。
「今だ!」
彼は氷に閉じ込められたドラゴンへ突進し、剣で鱗をガツンと斬りつけた。
しかし、ドラゴンは氷をバリバリと割り、再び火を吐きながら突進してきた。
「うわ、めちゃ強いんだけど!?レオン、どうするのこれ!?」
「アイリス、援護しろぉ!」
「任せて! 配信者魂で派手にいくよ!!スターライト・カタストロフ!!」
星型の光の嵐がドラゴンを包み込み、
直撃した瞬間――ドカーン!!
爆発音が森に響き、ドラゴンは倒れ、煙となって消えた。
猟師たちは大興奮だった。
「す、すげえ……!」
「アイリス様とレオン殿、最強コンビだ!」
「レオン何もしてなくないか?」
レオンは剣を収め、アイリスを見てニヤリと笑った。
「やるじゃねえか、アイリス。いや……アイリ、だっけ?」
アイリは満面の笑みで胸を張った。
「ふふっ、仲間認定キター!!アイリちゃん、今日も絶好調〜!!」
こうして、アイリスとレオンは巨大ドラゴンを撃破し、
村の新たな守護者としての絆を深めていった。




