第六話
「お、肉巻きだってよ!どうだ、あれ?」
そう無理やりに明るい調子で声をかける俺だったが、後ろからは何の返答もなく、ただ気まずい沈黙がその場を支配する。
時刻は夕方に近く、町の市場は様々なものを売る露店とそれを見て回る人でごった返していた。そんな中暗い雰囲気をまとい、異臭を放つ毛皮をまとったセシリアと、明らかに堅気ではなさそうな俺の周りには優に人一人分くらいの空間がひとりでに出来ていた。
「...服」
「え?」
そんなわけで、ぼそりと発せられた言葉も何とか俺の耳に届く。
「服が欲しいですわ」
「あ、ああ、そうだな、新しい服だな。よし、任せておけ、さっき通ったところに服が積まれていた気が―――」
自分でもなぜこんなに必死になっているのかもよくわからないままにあたりを見回し、目当ての場所に辿り着く。
「い、いらっしゃい、何かお探しで?」
店主も風変わりな二人の客にどこかひきつった笑みを浮かべながらも、そこはさすがに商人といったところか、さっそく言われるままに女ものの服を古着の山から見繕い、次々と並べていく。
「お、これなんかいいんじゃないか?」
「色が気に入りませんわ」
「じゃ、じゃあこれは?」
「生地が分厚くて暑苦しそうですわ」
「こっちはどうだ?」
「大きすぎて裾を引きずりそうですわ」
あれこれと提案していくも、蠅叩きのようにぴしゃりと撃ち落され、俺の額に浮いた冷や汗と露店の店主の額の青筋が増えてきたその時、すっとセシリアが露店の一角を指差す。
そこには他の服とは違い地面に山積みにするのではなく、木箱の上に一枚ずつ広げられている、明らかに状態のよさそうな服が並んでいた。
「それがいいですわ」
その中から、やや地味な茶色だが、ある程度丈夫で着やすそうなワンピースを指差すセシリア。
「おお、お嬢さんさすが、お目が高いですね!これはさる貴族のお屋敷から流れ流れて――――」
「それにする。いくらだ」
と、勢い込んで始まった商品の長ったらしい口上をぶった切るように直球勝負に出る。
「そうですねぇ...」
と、それまで浮かべていたわざとらしい笑みを消し、こちらの身なりを上から下までじっくりと見る店主。
「これだけ上等な服はなかなか出回りませんからね、アナトリア銀貨50枚でどうでしょうか」
「行くぞ」
店主が口を閉じるか閉じないかのうちに、セシリアの手をひっつかんで歩き出すそぶりを見せると店主は慌ててこちらに手を伸ばす。
「まあまあ旦那、そう焦らずともいいじゃないですか!そちらのお嬢さんに免じて45枚でどうですか?」
「30だ」
「いやいや旦那もお人が悪い、そんなんじゃ明日にはうちの店はつぶれちまいまさぁ!40枚でどうです?」
「30だ」
「35枚!これ以上は死んでも下がりませんぜ!」
異様な風体の二人組が、店先で派手に値段交渉をしていることが周囲の注目を集め始めたことに冷や汗をかき始めた店主がそうやけになったように叫ぶと、俺は黙って代金を支払ってやる。
恨みがましい目線とともにかけられた、毎度あり、という言葉に背を向けつつ、ちらりと黙ったままの連れに目をやる。
「...早く着替えたいですわ」
ぼそり、と発せられたその言葉におとなしく従うことにするが、そのついでに露店で売っていた肉巻きとぎりぎり嚙み切れそうな硬さのパンを布に包んでもらって宿に戻る。
絶対に入らないようにと圧をかけられた俺は、ベッドに飯を置いてそそくさと廊下に出る。しばらくすると入ってもいいとのお声がかかり、俺はうやうやしく扉を開けた。
「おお、こりゃあなかなか...」
そこにはやや表情の明るくなったセシリアが、得意げな顔でこちらを見ていた。
簡素なワンピースではあったものの、着ている側の素材のおかげかどこか上品な印象を与えてくる。
「どうです?」
そういいながらくるりとその場所をまわるなんて芸当までする時点で、大分機嫌は回復したらしい。
俺はそのことにほっと安堵の息をつくと、少し考えてから正直な感想を言った。
「悪くないな」
それから夕飯を食べて寝るまでセシリアが一切口を聞いてくれなかったことは、一生の謎だ。
しかも当然のようにベッドはセシリアが占領し、俺に背を向けて寝転がっている。
俺はどこか釈然としない気持ちのまま、異臭漂う毛皮を敷いて床で寝たのだった。
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翌朝目を覚ますと、予想通り俺の体は軋みを上げており、連日理想的とは言えない寝床で転がっていることに抗議の声を上げていた。ベッドから聞こえてくる心地よさそうな寝息を途切れさせぬよう、床の軋みを抑えようという無駄な努力をしながらなんとか部屋の外に出た俺は、うめき声とともに体をねじり、ひとしきりバキバキと音を鳴らす。
階下では既にやせぎすの宿主が起きて何やら帳簿に書き込んでいたので、宿の近くにあった井戸と火おこし場の使用料を聞く。
ひとしきりの押し問答を経たのち、銀貨二枚で両方の使用権を得た俺は、さっそく井戸まで降りていき、裸になると冷水を一気に浴びた。
「....ッ!」
まだまだ温かい季節とはいえ、さすがにこれほど早朝の井戸水は、まとわりつく眠気を吹き飛ばすには十分な冷たさをしていた。
さっそくあかすり代わりの布を手に持つと、俺は鼻歌を歌いながらごしごしとこれまでの旅程でたまった垢をこすり落としていった。あっという間に黒ずんでいく布を水で何度も洗い流し、肌が赤みを帯びるまで念入りに落としていく。自分はそこまで髭の濃い方ではないとはいえ、顎を触るとここ数日整えていなかった分しっかりと伸びていたので、ナイフで慎重に剃り上げる。ついでに肌着と腰巻も濡らしてはごしごしとこすり合わせてみるが、こちらはあまり変化が見れなかったため適当なところで切り上げることとする。
ぎゅうぎゅうと濡れた衣服を絞り上げると、いったん部屋に引き上げることとする。
相変わらずよくきしむ階段を上り、いい加減建付けの悪さにも慣れてきた扉をバンッと勢いよく開けると、ちょうど伸びをしていたセシリアとばっちり目が合った。
「あ」
「な――――――ッ!!」
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今度同じようなことがあれば二人まとめてたたき出す、という言葉とともに厭味ったらしく足音を立てながら去っていく宿主に平謝りしていたセシリアは、今ではなぜか恨みがましい目線をこちらに向けていた。
「別に珍しいもんじゃねぇだろう、腰巻もつけてたし何の問題があるってんだ」
そうあきれ顔でそう声をかけると、セシリアは何かを言おうと口を開け、最後には諦めた顔で口を閉じた。
なぜお前がそんな顔をするんだと文句の一つも言いたくなるが、ここは俺が年長者として余裕を見せるべきだと判断し、話題を変えてやる。
「で、お前はどうするんだ?正直言って、結構臭うぞ」
その言葉を聞くなり見境なしにあたりの物を投げつけようとしてきたセシリアも、自分に毛皮の臭いがうつってしまっていたことは自覚していたのか、体を洗うことにはしぶしぶ賛成してくれた。
さすがに俺のように井戸で全裸にあかすりとはいかないだろうから、井戸まで行って鍋に水を汲み、宿共有の火おこし場でぬるくなるまであっためてきてやった。
不安定な階段を上るときは湯をこぼしそうで肝を冷やしたが、何とかこぼさず部屋まで届けることに成功する。俺も随分とわきまえたもので、湯を届けてやるとそのまま扉を閉め、そのまま部屋の前で待っているのもばかばかしいので昨日服を買った市場へ足を運ぶ。さすがに早朝ということもあり客足はまばらで、大抵の店はまだ商品を並べている途中ではあったが、大体どの店に用があるのかを把握することが出来たので俺は適当に時間をつぶしつつ宿への帰り道を歩く。
さっきは俺が半裸のほうで助かったが、扉を開ける前に様子見をしなければいよいよ宿からたたき出される事態になるだろうなと思い、なぜこんな面倒なことに頭を悩ませなければならなくなったのかと再びため息をついたのだった。
「おい、もういいか?」
きちんと返事を待ってから入室すると、ずいぶんさっぱりとした表情のセシリアがやや上機嫌に自分の髪に手櫛を入れていた。
長い髪というものは、それだけ女の身分が高いことを示す大事な指標である。
手入れにやたらと時間がかかるうえ、作業をする上では邪魔なことこの上なく、シラミが潜む絶好の住処となるからだ。
実をいうと、どこか機会を見つけたら髪は切った方がいいぞというつもりだったのだが、今の様子を見ていると、とてもうんと言うようには思えない。
「あ、そういえばお水はどこに捨てればいいのかしら?」
手を止めることなくふとそんなことを聞いてきたセシリアに、俺は木窓の方を指差す。
「?」
その意図が伝わらなかったセシリアに俺はきちんと言葉にして説明してやる。
「そこの木窓を開けて下に投げ捨てるんだよ」
「!!そ、そんな...乱暴ですわ...」
思いつきもしなかった、という表情でそうつぶやいたセシリアに、俺は実践をもって示してやることにする。
がらりと上に引き上げられた木窓から鍋を半分ほど突き出すと、勢い良く中身を投げ捨てる。
野良猫が下にでもいたのだろうか、抗議の声と威嚇音が響いてくるが、すべて無視して俺は窓を閉めた。
「し、下に人がいたらどうするつもりでしたの...?」
まだ若干動揺しながらそう聞くセシリアだが、俺も昔は同じことを疑問に思ったので馬鹿にはできない。
「大きな町は大体似たような習慣があるからな、よほどの田舎者でもなきゃ窓の下を歩くときは用心するもんさ。それを知らないような田舎者は一度痛い目を見てから二度と窓に近寄らなくなるってわけだ」
用を足す場合もこれと同じ要領だ、と説明するとセシリアは想像してしまったのか軽く口元を抑えていた。ちなみに実際それを体験した田舎者というのは、村から初めて大きい街に出たころの俺だったのだが、そのことは俺の沽券にかかわるので黙っておいた。
「さて、それじゃあ多少身ぎれいになったことだし、必要なものを買いに行くか」
セシリアはその言葉を聞くとひょいとベッドから立ち上がり、先に外に出て行ってしまう。
いつの間にか主人と犬のような妙な主従関係が出来つつあることに頭をひねりながらも、俺はおとなしくその後を追ったのだった。
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「よし、大体こんなもんだろう」
朝に目を付けておいた露店で買い物を済ませた俺たちは、宿に戻り入手したものを床に広げていた。
買ってきたものは使い古しだが大きく割れてはいない木の箱に、大小さまざまな陶器や木製の入れ物。そしてすり鉢とすりこぎに、針、はさみなどの裁縫道具。後は比較的綺麗で派手な色のついていない古着。最後にはある露店でまとめ売りされていた木の実類と、赤や黄色をした野菜たち。野菜の中にはほとんど腐りかけているようなものも中にはあったが、どうせ自分たちが食べるものではないので構わず買ってきた。
ちなみに買い出しに再び訪れた古着屋の店主はあからさまにいやそうな顔をしていたが、昨日のような面倒はごめんだとばかりに比較的早めに値段交渉を切り上げてくれたので、何がいい方に転ぶか分からないものだと思ってしまった。
「で、この布を切っていけばいいんですのね?」
「ああ、できるだけ一定に、手の幅くらいの大きさで出来るだけ長く頼む」
そうして集められた古着は何も切ることが目的だったのではなく、目的はその布自体にあった。
慣れない手つきながらも慎重に服を裁断していくと、多少線が歪んでいるところはありつつも、十分な量の細長い布切れが出来上がった。
「よし、じゃあ後はこいつらをできるだけきつく、隙間ができないように巻いていってくれ」
そうして巻かれた布たちは、仕上げとばかりに針でもって端を上下に縫うような形でまとめられ、出来上がった布巻とでもいうべき状態のそれらは袋に入れられることになった。
そしてここまでほったらかしにされていた木の実類はすりこぎで細かく砕いでいき、用意していた容器に適当に詰めていく。色が多少なりとも残っている野菜たちはできるだけ中の水分を絞り出すような形ですりつぶし、これは木の実類とは別の容器に入れていく。湯を適当に入れて混ぜてみると、ほんのりと赤色や黄色の液体がちゃぷちゃぷと音を立てながら容器の中にたまっていた。
液体を入れた容器のほうは布をあてがったうえできつめにひもで縛り、木の実類も一応蓋をする。それらをもともと裁縫道具を入れていたらしい木箱に隙間なく詰めると、二人で一息つく。
「でも、医師の真似事をするなんて、本当にしてよいのでしょうか...?」
ふと不安に襲われたのか、そんなことを口にするセシリアに、俺は安心させるようにポンと頭を叩く。
「お前は俺の命を助けた。それも、普通じゃ助からないような傷からな。もともと流しの医師や薬師なんざ蛙の干物なんかをありがたそうに食わせて金をとるような連中なんだ。お前の力は本当に怪我を治すことが出来る分、ずっと正直だぜ。熱心な聖教徒でもなければ怪我が治りさえすれば異教の神にだってすがる連中はごろごろいる。まあ他の連中が受け入れやすいように、一応は俺が流しの医師兼護衛でお前が助手って形にはなるが、旅費を稼ぎつつも人助けになるんだ。助かる命に比べたら悪意のない方便なんざ、どうだっていいと思わないか?」
「た、確かにそうですわね...」
よくもまあここまですらすらと言葉が出てくるものだと自分でも関心するくらいの説明に圧倒されたのか、セシリアは結局あっさりと納得してくれた。
そんなやり取りを終え、木窓を開けて外を見るともう日は大分傾いてきており、あちこちから夕飯の支度をしているのか煙が上がっていた。
「よし、じゃあそうと決まれば飯でも食いに行くか」
その言葉に先ほどまでのしおらしそうな態度はどこへやら、目を輝かせるセシリアに苦笑を漏らしつつ、俺たちは昨日の露店市場にくりだしたのだった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「ねえカイエン、あそこの人たち、ずいぶん楽しそうですわね。何を飲んでいるのかしら?」
適当な店に入るか、露店で買ったものを持ち帰ろうか決めかねているところでそんな疑問の声を上げるセシリア。
彼女が指差している方向を見ると、仕事帰りらしい男たちが数人酒盛りをしながら談笑しているところだった。
「何ってそりゃ、酒だろ」
彼らが持っているジョッキからあふれる白っぽい泡からおそらくは麦を発酵させて作る酒の一種だと思うが、俺の答えを聞いたセシリアは何やら遠慮がちな様子でこちらをちらちらとみていた。
「まさか酒が飲みたいのか?」
「昔、お父様たちが飲んでいるのを見てわたくしも飲みたいといったところ、大きくなるまでダメだといわれましたわ。それで、もうわたくしも立派な淑女ですし...」
あきれながら聞いた俺に、セシリアは少し顔を赤くしながらそんなことをもにょもにょという。淑女かどうかは置いといて、まあそのぐらいはいいだろうとジョッキを二杯と適当な軽食を買って宿に帰ることにする。
ああいった酒の場に女を連れ込むとろくなことがないのはよく知っているので、必然の成り行きではあったが、状況を見るとなんだか後ろめたいような気分がしてくるのはなぜなのだろうか。
「で、ではいただきますわ」
宿までの道中ですっかり泡の抜けてしまった酒は、今ではやや濁った琥珀色を放っており、セシリアはまるで不滅の命を与えるという神の飲み物でも飲むかのような恭しさでもってそれを口に含み――――
「......ッ!!!」
顔を思いっきりしかめ、勢いよく口の中身を噴出した。
「な、何ですのこれは!!苦すぎますわ!!」
げほげほとひとしきり咳こんだ後でそういったセシリアは、俺の方を疑い深い目線でじっとりと見つめる。
俺は別にいたずらを仕掛けているわけではないことを示すようにゆっくりと酒を口に含み、平たく焼いた生地に具を包んだものにかぶりつき、ことさら音を強調するようにまたぐびりと飲む。
「ど、どうしてですの...?」
いったいどういった細工があるのかと、自分のジョッキと俺の手元のジョッキを見比べるセシリア。そこそこ粘ってはいたものの特に違いは見つけられなかったらしく、意を決して二口目を口に含む。
「うっ...!」
今度は吹き出しこそしなかったものの、すさまじい表情のまま急いで飲み込み、はぁはぁと荒い息をついている。
その様子にとうとう笑いを我慢できなくなった俺は、最初は皆そんな顔になるもんさと慰めのような言葉をかけつつ、井戸から汲んできてやった水を渡す。
「理解できませんわ、何でこんなものを飲んであんな楽しそうに...」
口をゆすぐように水を飲むセシリアは、まだぶつぶつと負け惜しみのような愚痴をこぼしている。
「まあどの酒も大体似たような味だよ。誰も安酒に味なんか求めてねぇしな」
そういった俺はジョッキを再び傾ける。
飲み物なのに味を求めないとはどういうことだと言外に問う視線に、俺はどこを見るともなく目線を向けた。
「酔えればそれでいいのさ。酔っちまえば大抵のことは大したことないって思えるようになるし
、無性に楽しくなる。その段階を超えると今度は怒り出したり、泣き出したり、小便を漏らしながら寝ちまったりな...」
以前の傭兵団暮らしでは、明日も知れぬような身だからか大酒飲みが沢山いたが、思えば彼らはいつも何から逃げるように飲んでいたような気がする。まだみんなと別れてからそれほど経っていないというのに、それでもあの頃のことを思い出すとどこか懐かしいように感じてしまう。
「あまりいいもののようには聞こえませんわね」
「ま、それでも酒が必要な時があるのさ」
ぽつりと漏らされたその言葉を茶化すように俺はセシリアのジョッキをひったくると、その中身を一気に流し込む。
「あ!!」
と、何かに動揺している様子のセシリアはこちらを困ったような顔でちらちらとみてくる。
自分じゃのめないくせに、自分の分を取られて怒るなんてまるで子供だな、と、口に出されたらまた憤慨されそうなことを思う。それでも年長者として懐の広いところを見せてやろうと、余った軽食を差し出してやると、なぜか今度は半ば本気で怒った様子で突き返された。
まったく、何を考えているのかよくわからないところが野良猫そっくりだなと思いつつも、俺は露店にジョッキを返しに行き、部屋に帰ってくると案の定ベッドは既に占領されていた。どこか怒りをたたえたその背中を見つつ、やっぱり今夜も床で寝ることになるのかと俺はため息をついたのだった。