表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
いつか、いつかは、追いつける気がして  作者: みょ~じ★
1.ゼス、ゲヘゲラーデンの論文を王宮に届けに行くのこと。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5/27

1-5「ゼス一行、パーティーを組み旅立つのこと。」(後)

前回のあらすぢ

昨日、パーティーを組み終えて、いよいよ旅立ちの日がやってきた。

やってきた、のは、いいんだけど……。

 そして、夜が明けて旅立ちの準備も終わり、ゼスたちが旅立つ日がやってきた……。


「行ってきまーす!」

 元気よく行ってきますと声を上げるはゼス。クヴィェチナもにこやかな笑みを浮かべ、ルーチェも何かに安堵したかのような笑みを浮かべていた。

「怖くなったらすぐ帰ってくるんだぞー!」

 笑いながら茶化すはゼスの父。彼の母親は出産時の体調不良で死んだと伝えられており、兄弟もいない彼にとっては父は唯一の肉親であり、兄的な存在でもあった。彼は村でも真っ先にゲヘゲラーデンから魔法を学んだ身であり、男手一つでゼスを育てたことからもわかる通り、ある程度の実力者なのだがあくまで一線は退いた身であった。

「……父ちゃん……」

 こんな時までふざけてるよ、この父親は。そういった様相で顔に縦線を浮かべつつ、額に手をやる。そして村から出終わらぬうちにクヴィェチナが声をかける。

「ねえねえ、ゼスくん、これから何しよっか」

 クヴィェチナは遊ぶ気満々だった。せっかく村の外に出たんだからとウキウキ気分で歩いている。

「遊びに行くわけじゃないんだよ?」

 一方で、年長者らしく手綱を締め始めるゼス。無理もあるまい、彼にとっては初めての村の外であり、何回か親同伴とはいえ王宮にご機嫌伺いに行っているクヴィェチナとは経験の差が存在した。

「でも、せっかく村の外に出たんだもん、何かしたいじゃない」

「でも……」

 と、その時である。ルーチェが突然立ち止まり目を見開いた。

「ん?どしたの?」

「何か来ます、身構えてください!」

 彼女は、内気な者特有の勘働きに基づいて何者かの襲来を予見した。その、歓迎されえぬ来訪者とは……。

「何か、って……」

「まさか、モンスター!?」

「がばーっ!!」

 モンスターがあらわれた!

「きゃーっ!」

「村の外からいつか人間が出てくるだろうと思ったら案の定出てきたっス、ここはひとつ首を刈り取って並べ、目の前で血をすすり肉をかっくらってやるっス!」


 人獣、ショケンネズミ。ジセキやジセキモドキに比べてはるかに強く、「ショケンネズミ」の異名も常人が出会ったらまず死んでしまうくらいの強さであることから、「常に初見」である「ネズミ」から名付けられたモンスターである。本来ならば群れて行動するモンスターであり、一匹だけ出てくるのは珍しかったのだが、村から出て十分少々経った程度で出現したことを考えれば、ビダーヤ村を偵察中だったのだろうか。もちろんそれは彼らには知る術のない情報なのだが。


「こっ、こんなにすぐにやられてたまるかー!」

 たまらず、態勢も整わぬまま剣を抜くゼス。ゼンゴウの腕前では人獣相手には不足しているが、事情が事情である、本来ならばそこまで格上の相手とは言い難かった。

次回、「ゼス一行、全滅の危難を迎えるのこと。」

ごめん! 今ちょっと予告してる暇がない!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ