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いつか、いつかは、追いつける気がして  作者: みょ~じ★
2.ゲヘゲラーデン、責任を感じてビダーヤ村を去り旅路に着くのこと。

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25/27

2-4(25)「ゼス、下級団員として甲冑の整備の最中に妙な痕跡を見つけるのこと。」

前回のあらすぢ

あだだっ……、ボーフゥさんに打たれたところがまだ痛むや。

とはいえ、下級団員だけども念願の自警団入団だ、これからがんばるぞ!

 ゼスが、自警団に入団してからさらに暫く経過した2月の末のころ。王宮よりビダーヤ村に使者が訪れた。なんでも、ならず者を探しているというのである。もちろん、自警団と言えども通常は協力義務のない依頼なのだが、団長はこの依頼を受けることにした。そして、ボーフゥ達が依頼を達成するチームとして赴くことになった。


「今日も鎧磨きか……」

 少々不満そうにつぶやくも、仕事は仕事である。ゼスも、甲冑が手入れされていることにより初めて上級団員が戦闘に赴けることはよく知っていた。何せ、彼もゼンゴウの腕前を持っているのである。その程度は理解できていた。と、そんな折である。

「……?」

 ゼスは、何か違和感を覚えた。いつも磨いている鎧に、妙なものがついていたからである。最初はこびりついた汚れかとも思っていたが、その違和感の正体に気付いた時に、彼は背筋が凍り付いた。

「すみません……」

「お、どうした新入り」

 鎧の磨き方でも忘れたか、といった様相でゼスに振り向く古参の下級団員。

「この鎧、血がついてます……」

「そりゃ、鎧なんだから血ぐらいつくだろ」

 そして、すぐ自分の整備している武具に向き直る。だが、次にゼスが発した言葉は彼にとって意外なものだった。

「でも、普通はこんな広範囲についているもんなんでしょうか……」

「あ?」



「ふーむ、確かに妙だな。上級団員のお歴々がこんな血の出る怪我を負っていたらひと騒動起こるだろうし、一応上には報告しておく。お前は他の鎧を検品しておけ」

「はい、わかりました」

 その鎧には、非常に広範囲にわたって血がこびりついていた。血がこびりついていたこと自体は、手入れをすればとれるから問題はないのだが、問題はそのこびりついている場所であった。


「ああ、その鎧か」

「はい、例の新入りが発見したんです。なんでも、広範囲に血の付いた形跡がある、と」

 その血液の跡は、内側であった。明らかに致死量にわたる領域にこびりついている血の跡は外側ならば討伐の返り血で済む話であったが、内側についている以上、死人が出ていることを物語っていた。だが、自警団に欠員はでていない。確かに、妙であった。

「わかった、こちらでも調査を進めておく。確かに、団員にここまでの怪我をした者はいないからな」

「それでは、失礼します」

「おう」



 そして、その夜。自警団が巡回しているときに事件は起きた。

「……?

 おい、何をしている!」

 その日の巡回担当は、不運なことにそこまで練度が高くない部隊であった。とはいえ不審者相手に後れを取るような腕前ではなかった。……本来ならば。

「ちっ、見つかってはしょうがないッス!お前ら、迎撃してやるッス!」

「ショケンネズミ!」

「なぜこんなところに……」

 ショケンネズミが内部に侵入している事実は、嫌が応にも自警団員を緊張させた。

「お前ら、戦闘準備だ!」

次回、「自警団、魔法の使い手を雇い入れることを決断するのこと。」

何かあったのかな? えっ、ショケンネズミが村の中に現れたぁ!?

……どうなっちゃうんだろう、いったい……。

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