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神秘獣(しんぴじゅう)保護官

作者: 藤乃花

空想世界と云われていますが、現実に存在する『エデン』。その世界では現実世界ではファンタジーな生物たちが、ごく普通に暮らしています。ペガサス、ドラゴン、マーメイド、ユニコーン、ノーム……どの生き物も自然にそして人間と上手く共存しています。『エデン』にも現実世界と同じように、人間は存在しています。そんな人間の一人、パリー・フルトン、通り名パリーは『エデン』で暮らす生物を保護する『神秘獣保護官』という仕事に就いています。その仕事内容とは、神秘獣の密猟の取り締まりや怪我を負った神秘獣の看護、親をなくした神秘獣の飼育など……兎に角神秘獣を護るのが『神秘獣保護官』なんです。本日のパリーの任務は神秘獣たちが自由に放たれている『フリーパーク』での活動です。どの種類の神秘獣ものびのびと、区別する事なく過ごしています。「こちら『フリーパーク』担当、パリーです。今のところ神秘獣に問題は起きていません」『御苦労様です。そのまま巡回を続けていて下さい』「了解しました」ピアス型のインカムを通じて状況を報告し終えると、パリーは再度神秘獣達へと目を向けました。穏やかな光景ですが見惚れてはいけません。こんな平和かと思える場所でも、裏の世界を生きる者が神秘獣を捕らえようとチャンスを伺っているのですから。近年神秘獣をオークションに賭け、高額な取り引きが行われているのです。角、羽根、鱗等が特に上等な質で出来ており、宝石類やストール等で強く売買されています。(裏の気配……周辺にはしない。けど、気は抜けない。奴らだってこちら側の気配を探っている……常に、四六時中)パリーは集中力を高め、良からぬ気配を探り続けます。(ん?あれは……?)パークの向こう側からユニコーンが、何かを咥えてこちらに来るのが見えました。パリーの意識がユニコーンへ向けられます。ユニコーンは迷うことなくパリーのもとへ歩いてきて、咥えている何かを彼の目の前に置きました。「え……?これ……は?」目の前に置かれたソレを視界に入れた時、パリーの頭の中が真っ白になりました。ユニコーンが咥えて来たのは、幼児……!しかも、人間の幼児ではありませんか。「何処から連れてきたんだ?この幼児……」地面に置かれた幼児を暫く見つめたパリーに、有り得ないくらいの驚きが起きました。幼児の外見からして、

空想上の幼児らしく思われます。明らかにこちらの世界の人間とは、特徴が異なるのです。(この幼児の姿……見覚えが……まさか!)パリーは驚きながら、幼児が着ているベビー服の背中のチャックを下げ、背中を確認しました。無いのです。人間でしたら、背中に生えてあるはずの翼が生えていないのです。「本当、に?実在……していた?」取り乱したパリーの口から、独り言にしては大きい声が出てしまいました。それもそのはず、人間は人間でも、神話に登場するファンタジーな存在の人間だったからです。(神話の人間、しかも赤ん坊が……どういう経緯でこんな世界に来たんだ?いや……それより大変だぞ、これは)人間なのに翼が生えていない不思議な赤ん坊……さあ、パリーの奮闘はここから始まります。裏世界で生きる密猟者達に見付からず、無事に守りきらないといけません。「大変だけど……こんな愛らしい子は一人じゃ生きていけない。守ってみせるよ」翼の生えていない不思議な赤ん坊をパリーはどう守るのか、この物語の続きは皆さんの心のページに綴って下さいな。


え?作者が考えろですって?物語の先は自由ですから……。











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