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生きていくための覚悟

今日も書きたくなったので書きます

私は今森の中にいる

酒盛りが終わり少しの時間眠ったのちに神様の作った世界に送ってもらったのだ


『とりあえず生き延びていくためにスキルを渡したいのだがどんなのがいいとかはあるのかい?』


日本酒をまるで水でも飲んでいるかのように飲み干していく神は言った


「そうですね、やっぱり別の世界ともなると私の体力じゃ生きていけないので身体能力が上がるようなスキルだと嬉しいんですけど」


『なるほどね、身体能力の向上か・・・どれどれ、ん-・・・よし、今君に身体能力向上のスキルを付けたからね、結構いいスキルになりそうだ、それで年齢とか見た目とかも一応いじったりはできるんだけど・・・』


そんな言葉に甘え私は約10年ぶりに15歳という若さを手に入れた

この世界では大体15歳で成年として認められているらしい

まあ、もっと下の年齢でも働いたりだとかは普通にしているらしいが


「さて、神様が言ってた亡骸はこの方みたいね・・・」


私はこういった内容のゲームだったり小説が好きだったりで元の世界にいた時はよく妄想をしていた


私だったらこうする・・・私ならこういう事はしないだろうな・・・

そんな妄想の1つがこれだ


「神様が作るとなるとどうしても新品になったりとか魔力だったりがはいって付加価値が付きやすくなるイメージがあるのよね・・・」


そういいながら私は足元に転がっているもう骨と鎧だけになった亡骸に手を合わせ腰についていたであろう袋に手を伸ばす


「あった、注文通りの事はできるみたいね、あの神様」


その袋の中にはこの世界の通貨である銅貨や銀貨が数枚はいっていた

これでとりあえずは生活していけるだろう

そんな事を思っていたらその亡骸の首元に光るものを見つけた


「これ・・・ドッグタグ・・・?」


そこにはこのお金の持ち主が生前呼ばれていただろう名前と所属先が記されていた


「あっ!しまった!色々考えてたのに神様に会うパターンで異世界転生した時に聞こうと思ってた事すっかり忘れてた!!」


私が後悔した事の1つはこの世界の識字率の高さがどれくらいなのかを聞くことだ

神様の粋な計らいでこちらでも文字を読めるし言葉も通じるようにしてもらえている

だがそれがこの世界の普通とは限らない

私はこの世界で暴力を使い生きていく事になるだろう

そんな人間でも文字を読んだり計算ができる事が周囲から浮かないかどうかを知りたかったのだ


「過ぎたことは仕方ないにしても・・・どうしよう、とりあえず名前くらいは読めるように教えてもらった事にしょうかな・・・」


私はドッグタグを亡骸から外すと亡骸に向かって手をかざした


「ストーンウォール」


私の世界では使えない、そしてこちらの世界では忘れ去られている地属性の魔法により亡骸を土に埋めた

この世界には神様の命を受けて4人の女神様がいる

それぞれ、炎、水、風、地をつかさどる女神様なのだが地の女神様が封印されたことにより地属性の魔法は忘れ去られているようだ


目の前にこんもりと詰みあがった確実に人の手がはいったであろう石の塊に魔法ってすごいんだなと思いながら目をやると亡骸が生前使っていたであろう剣の先が飛び出している


「そうだ、この剣も持って行った方がいいかもしれない」


そう考えて剣に手を伸ばし神様からもらった袋にいれようとするが・・・


「いや、アイテムボックスはどんな作品でも大体貴重品だったりするから持ってるってだけで狙われるかもしれない・・・」


そう考えなおし腰の剣を差した


「さて・・・じゃあやる事やらないとね・・・」


異世界転生した先で1番先にやる事、それは


「ステータスオープン!」


目の前に青いウィンドウが広がる

本当にこっちの世界は私のいた世界とは違うんだな、と思いながら私はそこに書かれている文字を見ていく


「あれ?神様がくれたスキル身体能力向上はいいけど何もセットされてないってでてる、どういう事だろ?」


ウィンドウに表示されているスキルの下にはお前には何も力がありませんとでも言いたげにセットされていないという文字と空欄が並んでいた


「身体能力向上っていうから筋力とか脚力とかが上がってるもんだとばかり思ってたのに・・・」


私ががっかりしながらそう呟くと急に目の前のウインドウに変化が現れた


【身体能力向上に「筋力向上」をセットなさいますか?】


「なるほど・・・付け替えができる系のスキルなのね、しかも空欄があるって事は何個かストックできるって事」


そういう事なら納得だ、あの時は年齢や見た目がいじれるという言葉に釣られ聞き流していたが確かにこれならいいスキルになりそうだ


「それなら筋力、脚力でしょ、体力も欲しいし瞬発力とかも欲しいな・・・つけれるのは〇〇力みたいに最後に力をつけないとダメ、みたいな縛りあるのかな?えーっと聴力と視力の強化はどうしよう・・・聞こえすぎてもストレスになるっていうしレーシックの手術で見えすぎるようになって逆に眼鏡をかけ始めたって話聞いてから怖くなって手術受けるのやめた事もあったわね・・・」


ゲーム好きが祟り私はかなりのド近眼だった


「でもこっちの世界には眼鏡なんかなさそうだし・・・待って、セットができるなら外すことだってできるんじゃ?」


色々とスキルの使い方を確認しながら私は今自分が考えうる自分が欲しいもの、足りないものを強化していく


「あー、やっぱりお酒飲みながら話を進めたのは失敗だったわね・・・」


お酒が入ってない状況だったらもう少しスキルを試したりこちらの世界を教えてもらったりしていたのに・・・やはりお酒というものは恐ろしい、あちらの世界では身をもって知っていたはずなのにここぞというときにやってしまった


「今更後悔しても遅いわね・・・さてこれで準備ができた・・・」


異世界転生した後私が絶対にやらないといけないだろうなと思っていた事、それをやる準備が整った


「あとは見つけ出せればいいんだけど・・・できれば1匹2匹くらいを」


先ほどのスキルで強化された聴力などの感覚を頼りに私は歩き出す

数分歩いただろうか・・・そして


「見つけた・・・見つけちゃった・・・もうやるしかない」


目の前には川の水を飲んでいる犬か狼か

なんにせよこちらの世界で初めて見る生きている動物である

それが3匹、家族だろうか、子供もいる


私は両手を腰に付けた袋、アイテムボックスの中に入れる

瞬間手のひらに感じる硬さと重み、私が神様に頼んで用意してもらった武器だ


『こっちの世界にはね、アイテムにも等級というものがあるんだけど、下からノーマル、レア、マジック、レジェンド、ミシック、ユニーク、そして最後がゴッドだ、とりあえず全身ゴッドの装備って事で構わないかな?』


「いやいや、神様待ってください、そちらの世界でそのゴッド級のアイテムはそんなに数があるものなんですか?」


『いいや?1つか2つ・・・よく覚えてないけど5個もないのは確実だといえるね』


「世界で5個もない等級のものを私に何個渡そうとしてるんですか!?」


『えーっと兜に鎧、手甲、靴、指輪、腕輪、ネックレス、ピアス、それで武器だからぁ~・・・』


「いりませんよ、そんなの、大変な事に巻き込まれそうじゃないですか」


『いや、でもあっちの世界は人より強い魔物がうじゃうじゃいる世界だよ?ちゃんと武装していったほうがいいんじゃないかな?途中で僕から物理的な手助けなんかできないし今だけだよ?』


「そうかもしれないけどそんなに豪華だものはダメです、せめてもっと周りに合わせるとかしてくださいよ、それにさっきの口ぶりからするとゴッドは神様が作ったものみたいですけどそれ以外は他の誰かが作ったものなんでしょう?」


『ああ、大体ドワーフの連中だね、よく聞くだろう?僕の世界にもいるよ』


「それならそのうちドワーフに作ってもらいますからいいですよ、もっとその辺で見かけてもちょっと凄いな、って思われるくらいのものでいいです、それなら魔物討伐もはかどりそうですし」


『あー、うん、そうだね、今は作れないけどいつかは作れるかもしれないな、君次第な所はあるけど』


「どういう意味ですか?」


『地の女神が封印されてるって話はさっきしただろう?』


この世界のドワーフは地の女神の力を借り鉱物を自由自在に操り武器を作っていたという

強い敵からでも素材はとれはするがやはり最後にモノを言うのは鉱物、そして地の女神の力なんだとか


『だから君次第では作れるようになるかもしれない、でも地の女神が封印されてからもう何百年だ?千年たってるんだっけか?作り方って伝わってるのかな・・・・』


「あー、神様・・・やっぱりちょっとだけ装備強くしてほしいです、でも全部ゴッドとかはやめてください、そうですね、出来れば・・・」


そういった話をして私がもらった装備、右手はメイス、左手には片手斧の脳筋スタイル


脳筋ごり押しバーサーカースタイルが私のお気に入りなのだ!!


ただ流石にお気に入りだからといって、好きだからといって命を天秤にかけお金を稼いでいくこの世界では攻める事だけを考えるその装備は無理があるだろう、なので私は2つの武器の等級をマジック等級にしてもらい防具のうち鎧、手甲、そして指輪をレジェンド等級にしてもらった、それ以外の防具もマジック等級である


「今はまだごり押しでいい、相手はただの獣、変にビビってたら勝てない・・・だから動け、動かないと・・・いつか私が殺される!」


「あああああああぁぁぁぁ!!!!」


ただ自分を鼓舞する為だけに、相手に自分がここにいるぞと教えてしまう常識では考えられないような雄たけびを上げ私は武器を振りかざし無理やり足をだした

当然相手は野生の獣だ、3匹のうちの1匹がこちらに駆け寄ってくる

もう1匹は子供の前に出て子供をこの狂人から守るつもりなのだろう


ああ、もう元には戻れない、この世界で生きていくにはやるしかない


私は速度を落とさないよう足に力をいれ目のつぶらないように必死でこらえながら目の前の1匹に力いっぱい右手に持つメイスを振り下ろした

今日も書きたくなったので書きました

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