気持ちを夢の中に
メア達が家を探し話を終えた頃、お菓子を食べ終えていたノエルがリビングの中を見渡していた
「どうかしましたか?」
まだクッキーを食べていたアオイが声かけると、ノエルがはぁ。とため息つきながら紅茶のおかわりを取りに立ち上がった
「魔力を感じる。メアさん達が来ている」
「昨日の方々ですか?」
「そう。案の定この家を探しているみたいだね」
紅茶の用意をしながら答えると、アオイが食べかけのクッキーをお皿に置いて、慌てはじめた
「焦らなくてもすぐには見つからないよ。一応、今は私が一番魔力が高いらしいから、魔術を破るのは難しいから」
紅茶を淹れたティーポットをリビングにあるテーブルに置きながら言うと、アオイと目線が合い、フフッと笑った
「知っていて来たんでしょ?」
「はい。……たぶん、そうです」
アオイが少し冷えた紅茶を飲みながら答えると、ノエルはほどよい暖かさの紅茶を一口飲み、ふぅ。と一息つく。ちらりと窓の方を見て、ユラユラと揺れる木々を見たあと、会話の後から少しうつ向いているアオイを見た
「少し眠ったらどう?」
「いえ、それは……」
「私の寝相で眠れなかったんでしょう?アオイへ眠るのが好きだったし、とりあえず眠って」
「でも……」
ノエルの話しにあまり乗り気じゃなさそうなアオイ。それでも、少し眠くてアクビをして目を擦った
「わかりました、ちょっと眠ります……」
ノエルに寝室に連れていってもらい、布団の中に入るとすぐに眠気が襲いスヤスヤと眠ったアオイ。スースーと微かに聞こえる寝息を聞いたノエルは、起こさないように寝室から出ると、玄関へ向かい、そーっと扉を開けて外に出た
「メアさん、こんにちは」
家を出てすぐに見かけたメアに声をかけたノエル。突然現れたノエルに付近にいた施設の魔術師達が驚き、声をかけられたメアは嬉しそうにフフッと笑った
「やっと来たのね、待ちくたびれたわ」
「勝手に家の周りを歩いていますが、意地悪はしないでくれますか?」
「あら意地悪は、そっちが先にしているのよ。アオイという人のこと教えてくれないし、お家も無くなったし」
「もう何も教える必要はないですからね」
ニコニコと微笑み話し合う二人の様子を魔術師達が後退りで聞いている。メアがノエルの周りを見渡して、魔術師達がいる方にくるりと振り向いた
「そう、それならもうちょっと意地悪をしないといけないわ。また後でね」




