安らぎの時は邪魔されないように
「昨日の方々は今日も来るのでしょうか?」
大きく口を開け、クッキーを頬張りながらアオイが言うその両手には、いつもは小さいクッキーが大きくお腹一杯になりそうなほど大きなクッキーにかわり、ご機嫌でまた一口食べた
「来ないよ。たぶん」
アオイの様子を見つつ、紅茶を飲みながらノエルが答えると、クッキーをお皿に置いてアオイが近づいてきた
「家を消している。来たとしても見えないし、分からないと思う」
「こんな大きなお家を消したんですか?」
「場所を変えてはいないけど、たぶん見つけられない。急に来て、本とか色々持っていかれたけれど、この家は守らないと」
そう言いながらアオイ用に小さくしたティーカップで紅茶を飲もうとしているアオイを見た
「もうないと思っていたアオイの魔力を感じるからね」
そう言うと二人の目線が合い、ノエルははぁ。とため息をつき、アオイは紅茶を飲み終えて、残していたクッキーを美味しそうに食べはじめた
「幻だったのかしらね」
「微かにノエルさんの魔力を感じるのですが、見当たりませんね」
アオイ達がのんびりと紅茶を飲んで話していた時、メア達がノエルがいる家があったであろう場所に戻って来ていた。数名で家を探してみても見当たらず、不思議そうに首をかしげている
「ほとんど魔力のないあなた達が感じるというのなら、相当な魔力を使っているはずなのに、どこにいったのかしら」
メアも辺りを見渡してノエルを探すが見当たらず、困った顔をしつつも、不敵に笑った
「意地悪をするのなら、私達もちょっとだけ意地悪をしてみましょうか」




