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 朝。目を覚ますといつもならスマホをチェックしていたが、今日からは違う。


「アイテム。」

 勝也がそうつぶやくと眼前に黒い物体が出てきた。それを見つめて瞬き、意識はマウスでクリックしている感覚だ。そうすると黒い画面が展開される。昨晩あれこれ試しながら使いやすい設定にしたのがそのまま継続できていた。すべてを音声認識で試してみたが、毎回「開く」「閉じる」とかぶつぶつ言ってるのも面倒だし、何より使いづらい。手で操作するのも誰かに見られる可能性を考えるとなるべく減らしたかった。意識操作にすれば、少しよぎっただけで開いたり、ほかのことを考えながらだと反応しなかったりと、できることできないことが出てきた。


 とりあえず今は音声認識でアイテムボックスを起動させ、目線と意識で展開、選択でき、「しまう」「取り出す」は手に触れた状態でという設定にしてある。とくに「しまう」に関しては、手で触れる以外に音声や意識もあったが、正直どんなことになるのか怖くてできていない。「取り出す」はしまったものしか出せないし、自分の目線と意識で選択するからいいが、「しまう」を音声認識にして「海」とでも声に出してしまったなら、、、。もしかしたら見ている範囲だけということかもしれないが、自分の部屋にあるテレビを見て「テレビ」と声に出した瞬間、世界中のテレビがしまわれる可能性がないわけじゃない。


 そんな危険は冒せない。意識なんてもってのほかだ。自分が一体何を思い浮かべるかなんてコントロールできない。何が起きるか怖すぎる。もし欲しいと思ってお金なんて思い浮かべた場合、どんなことになるのか。試しただけで大事件になりそうだったからやめた。


 寝て起きても能力が使えることを確かめると、気持ちを切り替えて朝の習慣を済ませ、仕事へ行く準備をする。とりあえずしばらくはおとなしく暮らそう。能力を使うのも自分の部屋だけにしよう。改めて昨日考えた自分を守るためのルールを改めて確認して、玄関のドアを開けた。




週一投稿予定です

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