表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/22

3

 ちょっと色々考えよう。そう思って勝也は水を飲もうと台所に向かおうとする。しかし画面は自分の顔の動きに連動しているようで、勝也の動きに合わせて移動する。常に自分の顔の前、丁度手で操作しやすい場所にいてくれるようだ。試しに壁に近づけば、壁をすり抜けて見えなくなった。一歩下がると壁から顔を出すようにまた現れた。 


 「なんて便利な。」

 タクシーや電車に置き忘れるなんてことはなさそうだ。勝也の思考はそんなことを考える程度には散漫していた。いざ水道の前に経つとコップを持って水を蛇口から受けるには画面が邪魔だということに気づく。少し表示されているアイコンみたいなのに触ると、「取り出す」などの項目が表示されてしまうからだ。ものは試しと割りばし(済)のアイコンを触り、「取り出す」をタップしてみると、かさっと音がしてシンクに何か落ちたようだ。どうやら黒い画面から向こう側に出るらしい。シンクに身を乗り出し、画面と体の間から見てみると、確かにシンクに先ほどのごみの割りばしが落ちていた。とてつもなく便利そうだがこういうところは不便にもなりそう、などと状況に少しずつ順応し始めている勝也。次に画面を消してみようと思い色々見ていると、よく見る最小化のマークがあることに気づく。その横には閉じるマークもある。閉じるのは少し怖い。いったん閉じてそのあとどう開くのかわからないからだ。


 最小化マークに触れてみると、画面がシュッと小さくなり、最初に現れたときのような黒い物体に戻った。



週一投稿予定です

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ