5 ダイエット開始
朝起きて、朝食をいただきます。以前ように暴食せず適量にバランスよく食べます。専属侍女が私を凝視しています。この方は誰の指示で私を洗脳したんですかね?まぁ王都から離れ辺境の地に行く私にはもう関係ありませんよね?領地についてくるんでしょうか?
朝食後、お父様が用意してくれた服が届きました。聞いた翌日に用意するなんて仕事が早い!さすがお父様!ありがとうお父様!
早速着替えます。まさかの魔法服です。これには私も驚きました。普通の服ならともかく自動調整、温度調整、自然修復、洗浄の魔法が付与された服を五着渡されました。内心で私が一体いくらするのか考え、青褪めてました。私はさすがお父様!ありがとう!としか思いませんでした。
訓練場に行ってお腹を凹ませながら筋トレと素振り。腹筋背筋腕立てスクワット、全然できません。腹筋腕立てなんてお腹の肉が邪魔して全然できません。お腹にバランスボールがあるような感じでぼよんぼよんと跳ねています。腕立てをしている感じがありません、腹筋は上がりません、背筋もできませんバランスをとっているだけで左右に倒れないようにしているだけ、唯一スクワットだけは数回だけですができました。素振りも無駄な肉が邪魔して上手くできなかった。
全然筋トレできませんが汗だらだらです。魔法服の温度調整と送風の魔法を使いながらでも汗だらだら。早くこんな身体とおさらばしたい。
お腹を凹ませるのは内側の筋肉を使うとか前世でネットで読みました。凹ませていますが全くお腹が凹んだようには見えませんがお腹に力が入っているはわかります。意識して起きている間はなるべく凹ませています。これも日課にしています。
送風の魔法も顔、首、服の中など複数同時に使えました。
筋トレ(全然できませんが)お腹を凹ませながら、さらに複数同時に魔法を使っているから、余計に汗が出るわ出るわで地面がぐちゃぐちゃ、服が汚れた。羞恥心がどばどば涌き顔も身体も熱い、赤くなっている。洗浄の効果範囲を広げ、脱水の魔法を使うと服も地面も元通り。
何事もなかったかのように水分補給をし外周をジョギングします。少し走っただけで息切れ。ほんと、なんて情けない身体なの。絶対痩せてやるわ!と気合いを入れ、何度も休憩しながら走った。
はぁはぁと息切れをしながらどしどし進むさまは本物の興奮したオークのようで一部の騎士達が顔を顰める。古くからいる騎士達があの日から全く訓練場に来なくなったお嬢様がまた戻ってきたと涙ぐんでいることには気が付かなかった。
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