19 自己紹介 3
「マッサヒナ伯爵家長女サリーダです。ルイナスお姉様達と同じ十四歳です。」
もっと年下だと思っていたと驚く人多数。
「お姉様?」
「は、はい。ルイナスお姉様が家族として接すると……わ、私、姉が欲しかったので、だ、駄目でしょうか?」
涙目上目遣い!なんと上級テクニックを!こんなの断れるわけない!オッケーだ!と親指を立てる私が見える。一人っ子の私も妹が、兄姉弟も欲しかった。もしかしたらこれからできる可能性もあるかもしれないけど。
「いいですよ。ルースお姉ちゃんでもいいわよ?」
「る、ルースお姉ちゃん?!い、いえ、ルースお姉様とお呼びします。」
「そうだわ!家族ならもっと口調を崩しましょう!ね!」
「は、はい、あ、う、うん。わかり、わかった。ルースお姉様って、よ、呼ぶね。」
「ええ。」
見た目も口調を崩そうと頑張る姿も可愛いわね。
そしてこの時からみんなを愛称で呼ぶようになった。幼い頃のようになって嬉しかった。
「好きな食べ物は牛乳と魚と牛と鶏、嫌いな食べ物はピーマンです。好きなことは、る、ルースお姉様に頭をな、撫でてもらうことです。」
可愛いのでとりあえずサリーの頭を撫でておく。
「に、苦手なことは家畜の世話です。私はる、ルースお姉様の力になりたくてついてきました。家畜の世話も頑張ります!」
家畜の世話というのはサリーの実家が牛と鶏の名産地で美味しいと有名で、牛っぽい、鶏っぽい家畜を用意してくれて、それの世話を頑張ると言っている。なぜか家畜達に追いかけ回されるみたいで苦手だと。
サリーは一四〇くらいの身長、茶色の髪に緑の瞳の見た目10歳くらいの令嬢。学力魔法上位、運動平均的(足は早い)。小さい身体で一所懸命動いている姿が可愛い甘え上手で気配りもできる女の子。
最近の悩みは身長と胸の大きさ。揉むと大きくなるかもと言ったらなぜか私が揉むことになりました。涙目上目遣いでだめ?とされたら断れないわよ!どうしてこうなった?!ですね……
「ラズル伯爵家五女ナイナです!十四歳です!食べ物は何でも食べます!好きなことは食べること、苦手なことはー、うーん、ないです!ルースちゃんと一緒にいたくてついてきました!」
さすがルイナス様!さすがルイナス様!とよいしょしてくれる明るいポジティブなぽっちゃり令嬢。赤髪のショートボブに赤い瞳、一六〇くらいの身長、胸は少し大き目、学力運動魔法は平均的、ムードメーカーの女の子。年配方に人気があり可愛がられていた。年上キラー。
それから私や令嬢達についてきてラザート領に移り住んでくれる騎士、魔導師、侍女達とその家族の自己紹介をしてもらったらあっという間に寝る時間になった。ラザート領まで護衛してくれる人達にも簡単に自己紹介してもらった。ラザート領までよろしくお願いしますね。
名前、愛称
アシャルーナ、アーシャ
ヴァルディス、ヴァーデ
ターマリー、タリュ
カサリア、カミィ
ナイナ、ナーナ
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