哀愁
目をつぶると幸せな日々
目を開くと辛かったことが胸を締め付ける
一生懸命相手に嫌われないよう愛されようとした私
相手の顔色をいつの間にか気にするようになった私
そして、一緒にいる時間をもっとほしかった私
手を伸ばしても、手に入らないと気づくまでの時間
頬を伝う雫
ぬぐうことはしない
必死にしがみついて、どうにか方法があるはずと探して探して
その間に、壊れて、傷付いた心にはみないふりをして……
いつしか、愛を伝えることも雫があふれでてしまう
愛を確かめる行為も全てに雫が溢れてしまって
あぁ、もう、手遅れなんだ
うつむいて顔をてでおおって
全てがあなたのせいではない。
でも、もう……
「疲れた」
言葉があふれでて、それと同時に押さえ込んだものが一気に溢れる
携帯を手に取る
震える声でどうにか伝える
寂しさと、孤独感の寒さで震える
身体を自分で抱き締める
どうか、私の“唯一“がいつか私を暖めてくれますように
それまでは、時間が少しずつ寒さを和らげますように