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僕だけの幻想郷  作者: 鬼怒
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第三章、ゆらりと佇む亡霊屋敷 ④

【第四話、鬼怒先生 稽古中】








「………………妖夢!

足が止まってるぞ!

敵はいつどこから来るか分からない!

いつでも対応できるように足を動かすんだ!」


                 妖夢に木刀で色々な角度から斬りかかる。

                 妖夢は素早く動くことはできるがパワーがない。

                 だからこそ手数を打たなければいけないが……。


「はい!…………せい!!」


「!?……追撃を緩めるな!

隙を見過ごすんじゃない!」


「…くっ!……はい! 先生!」

                妖夢が真正面からの突きを放ってきた。

                少しバランスをくずしてしまい、追撃を警戒したが

                妖夢はできた隙をものにできなかったみたいだ。


「よし、じゃあ稽古はこのくらいにしよう。

お昼の後、筋肉をつけるための稽古をするから、

よくほぐしとくように!」


「はい、ありがとうございました!」


「うん、お疲れ……はぁ、疲れた~」


「先生、私より先に言わないでください」


「そんなこと言われても僕はただの人間なんだよ」


「私だってただの人間の弟子の女の子です」


「………………先生はつらいよ」



妖夢と本当の意味での師弟となれた日から一か月ちょいくらい。

妖夢の刀の技術はそれこそ人間とは思えないようなスピードで上達していた。

今日も妖夢に体制を崩された。 もしあの瞬間に攻撃を繰り出すことが出来るようになれば、きっと妖夢はさらに細かい隙を見つけることが出来るだろう。

妖夢は天才だ。 師としてこんなに弟子が優秀だと嬉しくなる。


だが、まだまだ課題は山のようにある。

まず【スピードとパワー】

まだ13歳というのもあってか妖夢はこの二つが圧倒的に足りてない、

だがこの二つが無ければどんなに刀の技を鍛えようが強い者には届かない。


次に【戦いの経験】

僕はこの幻想郷に来るまでは戦いなんてしたこともなかった。

そんな僕が本当の殺し合いをし、ここまで強くなった。

それだけ殺し合いというのは成長できる。

もちろん妖夢にも経験させないといけないが、

これについてはまだ焦らなくてもいいだろう。

当分は僕との稽古と特訓で強くさせるつもりだ。


最後に【刀の技】

刀を使うなら、かっこいい技とかほしいじゃん?

ということで妖夢にはかっこいい技を覚えてもらうことになった。

………………まぁ、ちゃんとした理由もある、

妖夢を説得した言い方で言うと、妖夢は人間だ、それも女。

どうしても基礎の力には差がでる、だがそんな差も埋められるのが技というものだ。

何度も何度も繰り返し磨き上げた技は、たとえ自分よりはるかに強い相手にも届くようになる。

………………どう? 納得はできるでしょ?

最初、妖夢はいらないとか言うから必死に考えたよ。


………………まぁ、今の妖夢にはとにかくパワーとスピードを付けないといけない。

……技を教えるのは今年が終わる頃くらいだろうなぁ。



「では先生。 私は昼食の用意をしてきます」


「あぁ、僕は幽々子を呼んでくるよ」


「はい、お願いしますね」



………………そういえばこの庭は誰が手入れしているんだろう。

別に汚れてるわけではないがこんなに広い庭があるなら………………そうだ。

妖夢にはまだ精神面の修行はさせてなかったな。

ならこの庭を手入れさせて、心を研ぎ澄ませるのもいいかもしれないな。



「………………まぁ、幽々子に頼んでみるか。

おーい、幽々子ー? お昼だぞー」


「もうそんな時間~?

……よいしょ、……じゃあ行きましょうか」


「…………幽々子、流石に昼間で寝てるのはよくないぞ」


「あ、そういえばまだ言ってなかったわね。

私は体が弱いのよ~。

だから、普段は寝て過ごしてるの。

納得してもらえたかしら~?」


「そういうことだったのか、それは悪かった。

なら早く行こう。 妖夢も待ってる」


「は~い」



「………………そうだ。 幽々子」


「ん、な~に?鬼怒」


「この庭の手入れは誰がしているんだ?」


「…………そういえば手入れという手入れはしてなかったわね。

それがどうしたの~?」


「いやな、この庭は広いのに殺風景で寂しいだろ?

それで、妖夢がこの庭の手入れをすれば精神面の修行に

なると思ったんだが、どうだ?」


「なるほど………………そういうことならいいわよ~。

鬼怒もいいこと考えるわね~」


「いやいや、妖夢のためになればと思っただけだよ。











………………………………お、着いたな」


「あら、もう着いたの~?

鬼怒といると時間が短く感じるわ~」


「それほめてるのか?」


「幽々子様、お食事の用意が出来ております。

どうぞお召し上がり下さい」


「えぇ、ありがとう~妖夢」


「先生のはこっちにありますよ」


「あぁ、ありがとう。 頂くよ」


「では………………「「「いただきます」」」





































………………あぁ、いい気分だ。

砕けた骨、散らかる臓物、真っ赤な血液……………

…ははは………………ははっ………………ははははははははは!!!!

楽しみだなぁ!!!!!!

楽しみだなぁ!!!!!!

あいつは今何してるんだろうなぁ!!

………………むかつく。


「た、頼む…………助けてくれ……」


「………………お前、【魂魄妖夢】をしってるか?」


「こ、魂魄?…………わ、分からない…………」


「そうか…………あぁ、むかつくなぁ!!!!!」


「ひぃ!…………だ、だれか!助けてくれ!」


「むかつくむかつくむかつくんだよ!!!」


「や、やめてくれ たの【むかつく!!】………………」


「あぁ、また分からなかった。

………………どこにいるんだ?

魂魄妖夢………………」






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