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僕だけの幻想郷  作者: 鬼怒
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第二.五章、あぁ 日常 ⑦

【第七話、疑われる鬼怒君と噂】






幽香の攻撃はどれも強力で、幽香の放った蹴りで吹っ飛ばされた時は

久しぶりに死ぬかと思ったくらいだ。

彼女は長い時間生きて手加減というものを覚えなかったんだろうか。

…………まぁ、とりあえずは身体強化を全力でかけた一撃で満足したようで今は僕と幽香と雫の三人でお茶をしているところだ。



「………………それにしても、鬼怒は本当に人間なの?

その器の力はとても人間とは思えないわ」


『それは僕も思った。

幽香と戦える人間なんて……いや、鬼怒が人間じゃない可能性も捨てられないよね。

でも僕が取り憑けるということは少なくとも妖怪ではないはず………………鬼怒君、何者?』


「いやいや! 正真正銘の人間だから!

変な誤解しないでくれ」


『まぁ、僕が取り憑ける時点で鬼怒君は人間だけどね』


「それもそうね」


「…………」



………………なら、何故僕を威圧するような雰囲気を出すんだ。

頼むからやめてほしい。 僕はただの人間なんだ。


『そういえば、鬼怒君。 

面白い話があるんだ、聞きたい?』


「ん?あぁ、聞きたいと言えば聞きたいけど」


『よーし、じゃあ話してあげる。

ここから北の方角に向かうとね大きな穴があるんだって。

それでその穴は恐ろしい場所に繋がってるらしいんだけどその穴がはたしてどこに繋がってるのかは誰も知らないし、誰も調べようともしないんだって。

でもね、ついこの前のこと。

その穴の近くを通りかかった人間が見たんだって』


「何を見たのかしら?」


『それがね………………鬼だってさ。

それも一人や二人じゃないよ。

少なくとも200はいたらしいんだよ。

………………でも、驚くのはそこじゃない。

その鬼達の中にはね……………四天王もいたらしいんだ』


「!?……………それは確かに面白い話ね。

その話が本当ならだけど」


『まぁ、うわさだからねぇ。

僕も本気にしてるわけじゃないけど、でもそんな噂が人間の間で話されると思う?

鬼がどういう存在か知らない人間はいないだろうし…………僕でも知ってるくらいだからね。

それにいたのはただの鬼だけじゃなくてあの四天王だ。


現れたのはまだ百年ぐらいだと思うけど、

逆に言えばその若さで名前を知らしめるほどに強いってことだよね。

最近はおとなしいみたいだけど、昔に四天王がやったことを人間たちが

話してることを聞いたときは幽霊なのに怖くなったよ。

……………今頃、人間は震えて過ごしてるだろうね』


「えぇ、直接戦ったことはないけど……強いのかしら。

気になるわねぇ、鬼とは戦ったことがなかったし」


『幽香なら心配いらないでしょ。

一体今何歳になるか知ってる?』


「そんなの私が覚えてるわけないじゃない」


『はぁ、まったく。

昔から、戦いにしか興味ないんだから』


「失礼ね、今は違うわ」


『はいはい、分かってるよ』



………………………………あぁ、僕知ってる。 それ。

ていうかなんなら鬼と友達だし、なんならその穴が地底に続いてるのも知ってるし、

なんならその地底の管理者さんと知り合いだし、

ていうかなんならその噂を起こしたの僕だし!!


………………僕の知らないところでそんなことになってたのか。

あの幼女め………………任せてって言ってたのに………………帰ったら説教だな。

意味もなく人間を怖がらせるのは同じ人間としていただけない。



「………あ、そういえばもう遅い時間ね。

鬼怒、今日は泊っていっていいわよ」


「え? それは流石に…………」


「………なにか勘違いしてるけど、貴方に襲われるほど弱くはないし、

それに貴方がここにいないと雫もいなくなることになるの。 分かった?」


「あ、あぁそうだよな。

まだ話したりないよな、僕も疲れてるからお言葉に甘えさせてもらうよ。

僕はどこで寝ればいい?」


「それならそこのタンスに予備の布団が入ってるわ。

二階にベッドはあるんだけど普段私はそこで寝てるから、

他の人が寝られるのは嫌なの。

だからそこで寝て頂戴」


「あぁ、分かった。ありがとう」


『おやすみ、鬼怒君』


「あぁ、おやすみ」





………………花のいい香りで満たされたこの家は静かで落ち着くことができ、

数分もすればいつの間にか僕は眠っていた。




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