第一章、何もかもが違う幻想郷 ③
どうやら今回で鬼怒君は覚悟を決めるようです。
*今回オリキャラが登場します。 苦手な方はご注意ください。
【第三話、弱気な鬼怒君、覚悟する】
「いやいや無理だって! 僕はみかんの白い所を取るのも苦労する男なんだよ!? それがどうやって鬼と戦えるというの!?」
「大丈夫! 一週間は私が貴方をサポートするし、貴方には能力もあるわ! それに貴方の名前からして鬼とも戦えそうな感じがするじゃない!」
「名前で人が決まるなら今すぐ改名するわ!」
この幼……紫はまたとんでもないことを言ってきた。
僕はまだ幻想郷に来て一時間も経ってないのに
一週間後に鬼と戦う?
ましてや鬼の四天王とかいうふざけた名前した奴らと?
おっと僕も名前で人を……人じゃないけど判断するのはよくない。
もしかすると名前だけって可能性もなくはないかもしれない。
「あー紫? 一応聞いときたいんだが鬼っていうのはどういう奴らなんだ?
詳しく聞いておきたい」
「…そうね、まずは妖怪の中ではトップクラスの力を持っているのは確かだわ。
それに鬼の四天王と言われる
伊吹萃香、星熊勇儀、茨木華扇、そして【花堂威様】。
彼女達は鬼の中でも別格の強さで彼女達が妖怪の山を支配していると言っていいわ」
「…なるほど、ようするにすごく強い四人組が山にいて一週間後、その山に殴り込みに行くってこと?」
「まぁ大体そんな感じね」
当てちゃったよ。 どう考えてもそんなクレイジーデーモンズと戦って
勝つなんてできるわけないが……でも紫も何の策もなしに言ってるわけじゃないだろうし、
すこし聞いてみよう。
「それで僕は一体どうすればいいんだ?
策はあるんだろ?」
「ええ、もちろんよ。 さっきも言ったけど貴方には能力がある。
それも今の幻想郷に最も必要な能力。
【光を吸収する能力】があれば彼女達を救えると思うわ。
でも今の貴方ではそれはできない。 だから私がこの一週間、貴方に
能力の使い方や幻想郷での戦い方などを教えるわ。
そして貴方はすごく強くなる! 鬼と戦う! 勝つ!
簡単でしょ?」
…まぁ、いろいろツッコミどころはあるし、未だに僕にそんな能力が
あるのかは甚だ疑問だが、まぁいいだろう。
そろそろ僕も覚悟を決めよう。
一週間後、僕こと鬼怒は鬼と戦うんだ。
「…………うん。 覚悟した。 もう大丈夫かな。」
「そう。…改めて、ありがとう。協力してくれて。
出来る限りのサポートはするわ」
「あぁ、頼むよ」
そういえば一つ聞いておきたいことを思い出した。
「この家が建ってるのってどこなんだ?
見たところ森の中みたいだけど」
「? 言ってなかったかしら、【妖怪の山】よ」
なぜこの子は上げて落とすのがこんなに上手いのだろうか。
さぁ、オリキャラの鬼が登場しました。
名前の読み方は【花堂威様 はなどういさま】です。
女の子です。 鬼の四天王の最後の一人については決まっていないぽかったので
どうせならと思い登場させました。
鬼怒君と出会うのはもう少し先ですが、今から楽しみですねぇ。