×× しんじつのあいにちかって
すきだった。あいしていた。
だからああするしかなかった。
すきなの。あいしている。
だからこうしている。
そのはずなのに、このいわかんはなんだろう?
ふたりはひとつ ふたりでひとつ。だれよりもあいしあっていたはず。
なのにどうして いつもいつでも ハッピーエンドでおわれない?
むかし やくそくをした。
だけどわたしはそのやくそくをまもれなかった。
てとてをつなぎ ひたいをこすりあわせ、だいじなだいじな やくそくをした。
しんじつのあいをちかった、あなたがわたしのうんめいのひと。
ああ、かつて。
しんでもいいほど、あいしていた
あいした あいした ひとがいたはず。
なのに。
あなたのかおも。
からだも。
こえも。
ことばも。
なまえも。
そのてのぬくもりも。
わたしをつつむやさしいにおいも。
なにひとつ、なにひとつ!
おもいだせない。
すっかりぜんぶ、わすれてしまった。
のこったのはこころだけ。
あなたをうしなって、じくじくと。
ちとうみとどろが、わたしのむねからながれつづける。
あなたはだれ どこにいるの どうしていつまでもあえないの。
ときよまわれ はねよみちびけ ねがいはただひとつだけ。
うかんではしずむ なみのように。
おもいだしてはきえる なにもかも。
だけど このしんじつのあいだけは きえない けさせはしない。
あともどりはできない。
わたしのまえにもうしろにもしたいのやま。
だから、あともどりは、できない。




